今回はチャンピオンズカップで強調できる血統に関して考えていこう。
今年から新設された重賞であるため、手探りではあるものの、中京ダート1800mのレベルの高いレースで台頭する血統の共通点を見れば、チャンピオンズカップの好走馬が見えてくる。
中京ダート1800m勝ち馬の共通点
すでに行ってきた検証でわかったことを挙げていこう。
・ペース→消耗戦になる公算が大きい
・脚質→速い上がりを使った馬が勝っている
この2つのファクターと、中京ダート1800mにおけるオープンクラス以上の勝ち馬の血統を見てみよう。
中京ダート1800m(OP以上)勝ち馬
レース名 | 着順 | 馬名 | 人気 | 種牡馬 |
---|---|---|---|---|
ジュライ | 1 | ヴォーグトルネード | 2 | ネオユニヴァース |
東海SG2 | 1 | ニホンピロアワーズ | 1 | ホワイトマズル |
ジュライ | 1 | スタッドジェルラン | 4 | キングカメハメハ |
東海SG2 | 1 | グレープブランデー | 4 | マンハッタンカフェ |
ジュライ | 1 | ローマンレジェンド | 1 | スペシャルウィーク |
集計期間:2012. 7.15 ~ 2014. 7.20
鋭い方なら共通点に気づくのではないだろうか? ずばり……
芝の2400m以上のGIで実績がある馬
ばかりなのだ。
ネオユニヴァース
→日本ダービー1着、菊花賞3着
ホワイトマズル
→凱旋門賞、キングジョージ2着
キングカメハメハ
→日本ダービー1着
マンハッタンカフェ
→菊花賞、天皇賞春、有馬記念1着
スペシャルウィーク
→日本ダービー、天皇賞春、ジャパンカップ1着
ダート戦とは思えない血統の馬たちが揃って好走している。これはなぜなのか?といえば、中京ダート1800mで求められる要素を考えると、説明がつく。
・ペース→消耗戦になる公算が大きい
芝の2400m以上でGIで実績がある馬たちは、一定以上のスタミナを持っている。ダートの中距離血統と比較すると、底力の面で優位に立てるわけだ。
・脚質→速い上がりを使った馬が勝っている
芝GI馬のほうがダート馬よりキレる脚を使える。
つまり、消耗戦になっても持ちこたえられるスタミナと、ある程度上がりをまとめられる能力を、芝の中長距離GI馬たちは持っている。だから、そういった馬たちの産駒が勝ち切っていると考えることができるのだ。
下級条件ではボールドルーラー系などの米国ダート血統が幅を利かせているが、上位条件ではあえて芝血統に注目しても面白いのである。
となると、面白そうなのがこの馬だ。
その馬の名(C)は↓↓(ランキング内で『アルファベット→馬名』の順で記載)
人気ブログランキング内で公開中!
(現在10位前後!当サイトの紹介欄に注目馬を掲載しています)
状態面は気になるが、舞台実績があるし、末脚も鋭い。人気はそこそこに落ち着くだろう。穴馬の1頭として見ておきたい。