今回はチャンピオンズカップでどういったタイプの馬に注目していくべきなのかを考えていこう。

前回の検証で、チャンピオンズカップは「消耗戦になる可能性が高い」と書いた。そんな中で台頭してくる馬とは、一体どんな馬なのだろうか?

差し馬の台頭

消耗戦というと、先行して最後の直線で粘り込む馬が有利というイメージがある。

決して間違った考え方ではない。

ただ、チャンピオンズカップに関しては当てはまらないのではないかと感じている。

なぜなら、中京ダート1800mの上位条件は消耗戦であるものの、差し脚がとても重要なファクターになるからだ。

中京は直線が長いため、惰性で粘り込むのが難しい。下級条件ならスローペースの粘りこみを期待できるが、上級クラスになればなるほど、末脚が重要になってくる。

例えば、リニューアルオープン以降に行われたオープン以上のダート1800m戦の勝ち馬と上がり順位を見ていこう。

中京ダート1800m(OP以上)勝ち馬
レース名 着順 馬名S 上り3F 上り3F順
ジュライ ヴォーグトルネード 36.1 1
東海SG2 ニホンピロアワーズ 37.5 3
ジュライ スタッドジェルラン 36.6 2
東海SG2 グレープブランデー 37.3 2
ジュライ ローマンレジェンド 37.0 1

集計期間:2012. 7.15 ~ 2014. 7.20

ご覧のとおり、全頭が上がり3位以内の脚を使っている。しっかりとした上がりを使うことが、好走の条件の一つになってくるわけだ。

ただ、一つ注意しなければならないことがある。上記した馬たちは、純粋な差し馬というわけではない

純粋な差し馬ではない彼らが、どうして速い上がりを使うことができたのか? これを分析していくことで、チャンピオンズカップの好走馬が見えてくる。そしてこの理由の一つに、血統が大きく関わってくる。次回の検証では、速い上がりを使えた馬たちの血統的な共通点を探っていくことにしよう。

今回は、速い上がりを繰り出せそうな注目馬をお伝えしておこう。

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状態面は気になるが、舞台実績があるし、末脚も鋭い。人気はそこそこに落ち着くだろう。穴馬の1頭として見ておきたい。