今回は今年最大の上がり馬、スピルバーグについて取り上げよう。
デビュー当初から「大物」と言われ、ここに来てやっと開花したディープインパクト産駒。
一体、どのように扱えばいいのか?
スピルバーグの扱い方
今年の天皇賞秋はイスラボニータ、フェノーメノ、ジェンティルドンナ、そしてエピファネイアの4強という構図になっている。
しかし、古馬初対戦や休み明け、春の不振など、その馬にもそれなりに不安要素があり、“鉄板”と呼べる馬はいない。(少なくとも私はそう考えている)
当然、気になるのは“第2グループ”であり、その筆頭株がスピルバーグとなっている。
確かに昨年秋からの怒涛の3連勝、前哨戦の毎日王冠で3着という上昇度は評価したくなる。
ただ、一度立ち止まって冷静に考えてみよう。
天皇賞秋は格式高いレースだ。
よって、好走するためには“格”が求められる。“格”とは何かといえば、ひとつの判断基準として「重賞実績」が挙げられる。
やはり、重賞実績がなければ、ここで好走するのは難しい。
事実、過去10年の好走馬30頭中29頭は重賞制覇経験があった。例外はただ1頭、2007年に2着になったアグネスアークのみである。
しかし、アグネスアークにしても十分な実績があった。
天皇賞秋の2走前には“超GII”の札幌記念で勝ち馬からタイム差なしの2位となっていたし、前哨戦の毎日王冠でも連対を確保。重賞未勝利だったものの、GIII制覇に値するような実績はあったわけだ。
そうなるとどうしてもスピルバーグの“格”は歴代の好走馬と見劣りする。藤澤和雄厩舎の所属馬らしく大事に大事に使われてきて重賞に登場する機会が少なかったとはいえ、重賞では3着があるのみ。GI出走歴はダービーのみで、14着と大敗を喫している。
それでも7、8番人気なら狙ってみたくなるが、想定ではなんと5番人気。
皐月賞、ダービーで2着の菊花賞馬エピファネイアと大差ない人気となっている。
春の戦績が物足りないエピファネイアと、スピルバーグの上昇度を考えればそういうオッズになるのかもしれないが、「それにしても……」といったところだ。
もちろん、スピルバーグにもいくつかのプラスファクターがあるため、無視することはできない。この辺りはしっかりと精査して買い目を決めていきたいが、人気を見ると、少し尻込みしてしまうのも事実ではないだろうか。
ではスピルバーグより魅力的な穴馬はいるのか? 今回は穴馬候補生を1頭、紹介しておこう。
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“格”という意味ではスピルバーグより上。おそらく年齢からなめられたオッズになるだろうから妙味がありそう。一考したいところだ。