今回は春の天皇賞馬フェノーメノについて取り上げよう。
春の天皇賞で連覇を達成し、2年前には天皇賞秋で2着の実績を持っている。
メンバー内屈指の実力と、府中における安定感を持っているが、果たして買えるのだろうか？
フェノーメノの取捨選択
ジェンティルドンナの考察の記事で「天皇賞秋はリピーターレース」だと書いた。
天皇賞秋2014予想│血統データ！ジェンティルドンナが挑む超難関ミッションとは？
2000年以降、8頭の馬が2回以上馬券に絡んでいる。
フェノーメノは一昨年、3歳ながら1番人気に支持され、2着となっている。そうなると、リピーターとして今年も好走する可能性がある。
気になるのは「1着があるのかどうか」という点だ。
天皇賞秋で2回好走歴がある8頭のうち、2回目のほうが順位が良かったのはカンパニーしかいない。（ジェンティルドンナの記事を参照）
そう考えると、前回2着のフェノーメノは「頭なし」、「連対なし」と考えがちだ。
ただ、思い出してほしい。
フェノーメノは前回出走した時、3歳だった。3歳馬が天皇賞制覇を成し遂げるというのは、大変なことだ。
事実、天皇賞秋の歴史上、3歳馬の勝ち馬は2頭しか出ていない。（※シンボリクリスエスは中山開催時のチャンピオンであるため除外。）最後の勝ち馬はバブルガムフェローまでさかのぼらなければならない。
それほど難しいミッションだったわけだ。
さらに歴代のリピーターたちを振り返ると、多くの馬が4歳→5歳という期間に好走し、順位を落としていたことに気づく。
競走馬のピークは4歳秋。最も充実していた時に好走し、やや力が衰えた5歳時に順位を落とすというのは当然の流れなのだ。
その点、フェノーメノが好走したのは3歳。歴代のリピーターたちのケースとはやや異なる。
ということで、現時点ではそれなりに評価しようと思っている。
ただ、フェノーメノがすんなり走ってしまっては面白くない。穴馬の台頭を期待したいところだ。現時点で期待している穴馬を1頭、紹介しておこう。
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血統的に走ってもおかしくなさそうだし、好枠を引いた。頼れるジョッキーとの久々のコンビというのも心強い。穴馬の1頭として考えておきたい。
