前回の関屋記念の検証では真夏の新潟で強調できる血に言及した。
持続力があり、暑さにも強い血がどんなものか、分かったと思う。
今回は新潟芝1600Mの血統傾向を探っていこう。
底力の血が躍動
新潟芝1600Mの血統傾向を見ていくと、一つの特徴に気付かされる。それは……
欧州のノーザンダンサー系の躍動
である。
ノーザンダンサーの血は圧倒的な底力を供給する。特に底力が要求されるGIの舞台では欠かすことができない血だ。
しかし、父が欧州のノーザンダンサー系というのはほとんどの場合、重すぎる。底力が豊富な反面、スピード勝負に対応できず、サンデー系やグレイソヴリン系の馬たちの後塵を拝すのが常だ。
しかし、新潟マイルにおける成績を見てみると……
◆父ノーザンダンサー系成績
集計期間:2009. 5. 2 ~ 2014. 8. 3
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チェック種牡馬 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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フェアリーキング系 3- 2- 2- 8/ 15 20.0% 46.7% 144 162
リファール系 7- 10- 8- 36/ 61 11.5% 41.0% 95 124
サドラーズ系 2- 3- 3- 17/ 25 8.0% 32.0% 48 134
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※良馬場のみ
※単勝50倍以内
ご覧のとおり、欧州のノーザンダンサー系を父に持つ馬たちが好成績を挙げている。
新潟のマイルは直線が長いため、瞬発力に長けていないとダメ、という印象がある。しかし、実際には豊富なスタミナを持つ馬たちが持ち味を活かして好走しているのだ。(※なぜスタミナがある馬が強調できるかは、関屋記念の最初の検証を参照)
ということで関屋記念でも父ノーザンダンサー系に注意していく必要がある。
例えばこの馬はスピード勝負に対応できるタイプのノーザンダンサー系で、関屋記念に適していると考えられる。
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