今回は阪神ジュベナイルフィリーズの“全頭診断”を行う。
これまで「阪神JFの“本質”」、「歴代勝ち馬の共通点」、「ハープスターの取捨選択」、「血統」など、様々な角度から検証を行ってきた。
そのことを加味した上での「総評」をお届けする。今回は第2弾。
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週末の予想に直結する可能性が高く、内容は必見。では、2歳女王決定戦のメンバーを紐解いていこう。
全頭診断その2
※枠順、馬名(血統評価A〜E)の順
※血統評価はあくまでも血統のみ見た評価であり、出走馬自体の評価ではありません
※特別な注釈がない限り、データは過去3年のもの
※ブログ用に一部修正している箇所があります。ご了承ください
◆5-10 ハープスター
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◆6-11 ヤマニンアリエッタ(D)
父シンボリクリスエス、母父エアジハードという血統。
好走血統を持っておらず、パッと見ただけでもかなり厳しい血統構成だと言わざるをえない。
シンボリクリスエス産駒は阪神のマイルを苦手としていて、牝馬に至っては……
(1―2―1―11)
勝率7%
複勝率27%
単勝回収値13
複勝回収値49
と、低調な成績しか残せていない。
前走の京都2歳Sも見どころのない競馬だった。あの日は京都はタフで、ディープインパクト産駒が飛ぶような馬場だった。反対に言えばシンボリクリスエス産駒にとっては悪くない条件で、血統評価は「B」。
しかし、先行するわけでもなく、速い上がりを使うわけでもない中途半端な競馬で6着と振るわず。条件が悪化する今回、好走の可能性はかなり低いと言わざるをえない。
◆6-12 クリスマス
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◆7-13 マーブルカテドラル
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◆7-14 スイートガーデン(C)
父ブラックタイド、母父パラダイスクリークという血統。
好走血統には合致していないが、弟のディープインパクトが当コースでまずまずの成績を残している。
もっとも、この戦績では買うことはできない。ローテーションの上では「消し」だし、新馬戦のパフォーマンスも平凡。マイペースで逃げてそのまま粘り込んだものだったが、今回はそういった楽な展開にはならないはず。
前走は外を回し過ぎたというエクスキューズがあるにしても、能力的に足りないことは明白だ。
◆7-15 グランシェリー(C)
父アルデバランII、母父サクラバクシンオーという血統。
早熟血統の血を持っているだけに、一見、注意が必要な1頭に思える。
ただ、深く調べていけばいくほど手が出しづらい。
アルデバランII産駒の芝での活躍の場は主にスプリント戦や1400Mまでだ。
加えて父の産駒は牡馬に比べて牝馬が相当見劣る。芝での牡馬の複勝率が32%、複勝回収値87と、まずまずの成績なのに対し、牝馬は複勝率わずか22%しかない。
しかも芝のマイル戦で馬券圏内に来た馬は1頭のみ。それもレベルが低い未勝利の重馬場という特殊な環境でのものだった。
この馬自身、1400Mで実績はあるものの、マイル以上では未知数。しかもローテーション面でも強調できないとなると、穴を開ける可能性はかなり低いと言わざるをえない。
◆8-16 モズハツコイ(B)
父クロフネ、母父サクラバクシンオーという血統。
クロフネ産駒は仕上がりの早さが魅力で、この馬も既に6戦を消化していて、出走メンバー屈指の経験を持っている。好走血統に合致していると言って差し支えないだろう。
昨年はクロフネ産駒のクロフネサプライズが文字通りのサプライズを巻き起こし、ベストクルーズが穴を開けた例もある。クロフネ産駒は阪神JFに向いているのだ。
ローテーションという意味でも、ファンタジーSで馬券になっていて、最低限の条件は満たしている。
ただ、この馬の最大のネックは「前走の大駆け」である。
前走のファンタジーSの血統評価は「A」。私も不動の本命に抜擢し、アドマイヤビジン(15番人気)とのワイド9,080円を取ったことは記憶に新しい。
つまり、モズハツコイにとって前走がベストの舞台だった。今回、向かないわけではないが、前走がベスト条件だったということを加味すれば大きな上積みは期待できない。
となると、前走以上に走れる可能性は低い。今年は出走馬のレベルが比較的高いため、ファンタジーSくらい走っても馬券圏内に来ることは難しいだろう。
◆8-17 ダイヤモンドハイ
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◆8-18 ホウライアキコ
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