(C)masa
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今回は阪神ジュベナイルフィリーズの“全頭診断”を行う。

これまで「阪神JFの“本質”」、「歴代勝ち馬の共通点」、「ハープスターの取捨選択」、「血統」など、様々な角度から検証を行ってきた。

そのことを加味した上での「総評」をお届けする。今回は第1弾。

なお、完全版は「勝ち組育成メルマガ」でお届けするため、そちらに登録してほしい。

週末の予想に直結する可能性が高く、内容は必見。では、2歳女王決定戦のメンバーを紐解いていこう。

全頭診断その2

※枠順、馬名(血統評価A〜E)の順
※血統評価はあくまでも血統のみ見た評価であり、出走馬自体の評価ではありません
※特別な注釈がない限り、データは過去3年のもの
※ブログ用に一部修正している箇所があります。ご了承ください

◆1-1 レーヴデトワール
メールマガジンに掲載

◆1-2 トーセンシルエット(C)
父トーセンダンス、母父スウェプトオーヴァーボードという血統。

母父は●●●●で好走血統に合致している。

札幌記念こそ、劣悪馬場の影響によって大敗したが、そこをノーカウントとすれば安定してよく走っている。

前走がGIIの京王杯2歳Sというのも悪くない。

牝馬限定重賞において、牡馬との対戦実績があるかどうかというのは重要なファクターになる。

牝馬よりも馬格があり、威圧感がある牡馬との走りを経験すれば、牝馬限定戦の戻ったときに精神的な余裕を持ってレースに臨むことができる。(もちろん、単純に相手弱化という点も好走率が高い理由の一つだ。)

実際、前走牡馬混合戦のGIIを使った馬の成績は(1―1―1―4)。例が少ないとはいえ、複勝率42%、複勝回収値158というのは優秀な数字だ。

しかもトーセンシルエットの場合、勝ち馬から0.4秒差の5着と、見どころのある競馬をしている。

ただ、1点引っかかるのが「父トーセンダンス」という点だ。

トーセンダンスは御存知の通り、ダンスインザダークの全弟。しかしこの兄の阪神芝1600Mにおける成績が全く芳しくないのだ。過去3年で見てみると……

(0―3―1―25)
勝率0%
複勝率14%
複勝回収値28

ご覧のとおり、超低調。これは明らかにこのコースが合っていないことを示す証拠だ。

当初は狙おうと思っていたが、さすがにこのコース相性の悪さでは手が出しづらい。

もっとも、おそらく人気は全くないだろう。ヒモに加えるくらいはしてもいいかもしれない。

◆2-3 マイネグラティア(C)
父ネオユニヴァース、母父ブロードブラッシュという血統。

母父のブロードブラッシュはブロードアピールやノボトゥルーの父として知られている。2歳時から活躍した馬で、好走血統に合致していると言っていいだろう。

前走のアルテミスSでは位置取りが悪すぎて最後切れ負けと、言い訳しようと思えばできる内容だった。

もっとも、前走の血統評価は「A」。そして道中内を回った馬が来た展開で、インに張り付いていたこの馬が9着というのは物足りない内容だ。大きな上積みを期待するのは難しい

◆2-4 メイショウアサツユ(C)
父タイキシャトル、母父アンブライドルドという血統。

早熟の血は持っているものの、父タイキシャトルのコース成績も平凡で、とりわけ強調できるような血統ではない。

しかもこの馬の場合、ローテーションが全く強調できない

詳しくはメルマガの【検証4】を参考にしてほしいのだが、1400Mとマイルでは求められる要素が異なるため、基本的に1400Mを使ってきた馬は阪神JFで上積みを見込めない。

メイショウアサツユは前走ファンタジーSで9着。これでは足りない。

他にも目立ったレースはなく、さすがに厳しいだろう。

◆3-5 ニホンピロアンバー(D)
父スウェプトオーヴァーボード、母父デヒアという血統。

米国血統の配合で早熟性という意味ではメンバー随一だが、米国寄りすぎてこのレースでは強調できない

スウェプトオーヴァーボードの産駒は1200〜1400Mがベスト条件で、マイル以上になるとパフォーマンスはどうしても落ちてしまう。

阪神芝1600Mではサンプルが少ない中で悪くない成績を残しているが、すべて下級条件でのもの。GIとなると、さすがに厳しいはずだ。

前走は明らかにメンバーに恵まれた中で楽な逃げを打って勝ったが、今回は逃げたい馬も多く、自分のペースでレースを運べない公算が大きい。

しかも、スプリント戦からの参戦馬は阪神外回りになってから(0―0―0―11)と全く結果が出ていない。ここで手を出すことはできない。

◆3-6 フォーエバーモア
メールマガジンに掲載

◆4-7 マジックタイム
メールマガジンに掲載

◆4-8 レッドリヴェール
メールマガジンに掲載

◆5-9 エクスペリエンス(D)
父ステイゴールド、母父モンジューという血統。

父、母父ともに晩成型であり、2歳重賞の阪神JFではいかにも厳しいそうな血統をしている。

過去、ブエナビスタなどの名品クラスであれば、こういった血統でも好走しているが、人気薄の馬が激走した例は過去にない

既に記している通り、スプリント戦からの参戦馬は(0―0―0―11)と苦戦を強いられている。

しかもこの馬は前走から10週以上間が空いた休み明けの馬。ハープスターの検証のところで書いたように、休み明けの馬は強調できない

血統、ローテともに悪い1勝馬。買うか買わないか、答えは明白だ。

ということで、「面白そうな穴馬」はこの馬!

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