(C)arima0208

前回の検証ではジャパンカップの「3強対決」に関して触れた。

3強で決まる可能性もあるが、今年は穴馬が激走する余地も残されている。

では、どういった血統の馬が「穴馬」になりえるのだろうか? 今回はジャパンカップの「血統傾向」を探っていこう。

ジャパンカップの血統傾向

ジャパンカップで好走するために必要なことは何か? これは「ジャパンカップの舞台設定」を考察した際にお伝えした。

http://jinkeiba.com/2013/1119/5504

ジャパンカップで求められるのは「スピードと底力」だ。(詳細は上記記事にて)

だから、血統的にも「スピードと底力」の両方を持っている馬が強調できる。

まずは「スピードの血」だが、これは以下の血統が当てはまる。

・サンデー系やロベルト系を筆頭とするヘイロー系
→瞬発力に優れた血

・キングカメハメハなどのキングマンボ系
→瞬発力に優れた血(ヘイロー系より底力がある)

・グレイソヴリン系を筆頭とするナスルーラ系
→持続力に優れた血

過去5年で好走した15頭は、すべていずれかに該当していた。

もっとも、近年はほとんどの競走馬がこのスピードの血を持っている。実際、今年もアンコイルドと外国馬を除く馬たちはすべて父が上記した血統のいずれかに該当する。

そこで問題となってくるのが「血の組み合わせ」だ。母系に持っている血が何かによって、激走の可能性は大きく代わってくる。

結論から言えば、母系に入る血は、ジャパンカップで好走するために必要なもう一つの要素である「底力の血」が好ましい。

実際、歴代の多くの穴馬たちは「底力の血」を母系に持っていた。

2011年
トーセンジョーダン(6番人気)
母父ノーザンテースト(菊花賞馬、天皇賞春馬を輩出)

ジャガーメイル(14番人気)
母父サンデーサイレンス(菊花賞馬、天皇賞春馬を輩出)
母母父ノーザンテースト

2009年
レッドディザイア(6番人気)
母父カーリアン(凱旋門賞馬を輩出)

2008年
スクリーンヒーロー(9番人気)
母父サンデーサイレンス
母母父ノーザンテースト

過去5年だけ振り返ったが、やはり「血統的な底力の下地」を持った馬が穴馬になっていた。

ちなみにヴィクトワールピサ(8番人気3着)はジャパンカップの好走血統には合致していなかったが、当日の馬場がヴィクトワールピサ向きだったため、好走できた。(もちろん、このことを見抜いて、100万馬券を的中)

土曜日、当日の馬場にもよるが、基本的には今年も「スピードと底力の血」を持っている馬には注意が必要だ。

となると、この馬は「面白い穴馬」になるかもしれない。

その馬の名は→
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なお、メルマガではさらに深く血統面について掘り下げていく。乞う、ご期待!