サマーマイルシリーズの関屋記念をあえて“真夏のマイル王決定戦”と記したのには理由がある。
夏場に行われる古馬重賞のほとんどがハンデ戦なのに対し、関屋記念は別定戦で行われる。
つまり、好走するにはある程度の力が必要となり、無謀な穴狙いよりも堅実に中穴くらいを狙ったほうが的中へ近づくことになる。
では、どういった馬を狙っていくべきなのか。今回は血統にフォーカスし、関屋記念の好走馬を紐解いていくことにする。
キーワードはズバリ、「ノーザンテーストの血」だ。
ノーザンテーストは日本を代表する大種牡馬で、サンデーサイレンスが登場するまで日本競馬界に大きく貢献してきた種牡馬だ。今でこそ父系は勢いを失っているが、その血の影響力は今だ絶大だといえる。
ノーザンテーストが日本で大成功を収めたのは、種牡馬としての能力もさることながら、環境に適応できたことが大きい。例年、高温多湿の高速馬場という環境で行われる関屋記念では、眠っているノーザンテーストの血を突如としてよみがえる。
事実、過去3年では必ずノーザンテーストの血を持った馬が好走している。
2012年
エーシンリターンズ(5番人気2着)
母母父ノーザンテースト
2011年
エアラフォン(2番人気2着)
父母父ノーザンテースト
2010年
レッツゴーキリシマ(6番人気1着)
父ノーザンテースト系メジロライアン
この他にもリザーブカード(父母父ノーザンテースト)が10番人気で3着、5番人気で2着に入るなど、ノーザンテーストの血を持つ馬が激走している。今年もノーザンテーストの血を持つ馬に注目していくべきだろう。