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春競馬の“総決算”宝塚記念が刻一刻と迫ってきている。

前回は宝塚記念のレース質について書いた。今回は、具体的に必要な実績について触れていこう。

宝塚記念は阪神芝2200mという特殊なコースで行われる。前半と後半のラップを比較した時、前傾ラップになる可能性が極めて高く、上がり3ハロンの瞬発力よりもスタミナや底力が要求される。

では、宝塚記念で必要な実績とは何なのだろうか? それはズバリ「非根幹距離実績」だ。

非根幹距離(1800、2200、2500mなど)レースは特殊なレース質になりやすい。そして、特殊なレースに適応できたという実績が、宝塚記念ではとても重要になってくる。

実際、過去3年の連対馬を振り返っても、いずれも非根幹距離重賞での実績があった

2012
1着 オルフェーヴル
有馬記念 1着

2着 ルーラーシップ
AJCC 1着

2011年
1着 アーネストリー
前年宝塚記念 1着

2着 ブエナビスタ
有馬記念、前年宝塚記念 2着

2010年
1着 ナカヤマフェスタ
セントライト記念 1着

2着 ブエナビスタ
有馬記念2着、京都記念1着

ご覧のとおり、すべての馬がレベルの高いGII以上の非根幹距離レースで、連対以上の実績があった。

・非根幹距離GII勝利
・非根幹距離GI3着内
(いずれも距離2200m以上)

上記の実績がないと、宝塚記念では強調できない。反対に言えば、上記の実績があれば、宝塚記念で連対する資格を持っていることになる。今年もこの実績が重要なことは間違いなく、注目していくべきだろう。