昨年の覇者アヴェンチュラ （C）阪神サラブレッドクラブ
今週は牝馬3冠最後のタイトルである秋華賞。このレースを制する上で重要な要素は……
・（特に前傾ラップの際）ゴール前で踏ん張れるスタミナ
・一貫したラップに対応できる持続力
である。前回はスタミナ面について触れたが、今回は持続力について書いていこう。キーワードは、アメリカダート血統である。
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アメリカの血、そしてペースと血統の因果関係
持続力が重要なレースにおいて、米ダート血統は必要不可欠。ミスプロ系、ボールドルーラー系、そしてヴァイスリージェント系は非常に強調できる。過去4年の連対馬だけ見てみても……
2011年
キョウワジャンヌ
母父シーキングザゴールド（ミスプロ系）
2010年
アパパネ
父キングカメハメハ（キングマンボ系＝ミスプロ系）
母父ソルトレイク（ヴァイスリージェント系）
アニメイトバイオ
父母父マニング（ミスプロ系）
母父フレンチデピュティ（ヴァイスリージェント系）
2009年
ブロードストリート
父母父ロイヤルスキー（ボールドルーラー系）
2008年
ブラックエンブレム
父ウォーエンブレム（ミスプロ系）
母父ヘクタープロテクター（ミスプロ系）
ご覧のとおり、多くの馬が影響を色濃く受けていた。この他には2008年のプロヴィナージュが父フレンチデピュティ（ヴァイスリージェント系）、母母父ボールドルーラー系で16番人気3着と好走。これらの血が強調できることは明らかなのだ。
ちなみに2011年と2009年は欧州血統色の強いアヴェンチュラ、レッドディザイアが勝っている。この理由は、ラップを振り返れば一目瞭然だ。
▼【秋華賞】牝馬3冠最後の1つで求められるのは持続力とスタミナ
上記を見れば分かる通り、2011年と2009年は他の年に比べてかなり前傾ラップとなっている。つまり、例年よりもゴール前での底力が求められた年であり、欧州のスタミナを持った馬のほうが上位に来た、というわけだ。
逆に一貫したラップを踏んだ年は、米持続力血統が勝っている。
どちらにしても、アメリカダート血統は非常に強調できる。その上で、ペースが大きな鍵を握っていることも頭に入れておきたい。
となると、母系にアメリカダート血統を持ち、立ち回りもうまいこの馬は穴馬としてかなり面白いかもしれない。その馬の名は……
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