昨年のJCに出走したデインドリーム (C)arima0208
ドイツのケルンで伝染性貧血症が発生したことに伴い、フランスギャロは昨年の凱旋門賞馬デインドリームが今年の同レースに出走できないと発表した。
また、吉田直哉氏が自身のツイッターでことの詳細を述べている。
吉田直哉(ケンタッキー州WF社主) @NaoyaYoshidaUSA
ケルン(ドイツ)で伝染病発生。欧州内衛生条件によりデインドリームは輸送が禁止され、
凱旋門賞には出走できないとフランスギャロから発表。同様の理由で昨冬に繁殖牝馬を
同国へ輸出した際、繋養先の選択で随分悩んだ。ERV等の罹患報告があると発生場所
への移出入が一切禁止されるからである。
名牝たちの離脱
スノーフェアリーは故障により出走を断念。そしてデインドリームも思わぬ事態により、ロンシャンの地を踏めない可能性が高くなった。まだ確定はしていないようで、出走の可能性はわずかながら残っているものの、現実的ではないとの見方が強いようだ。
もちろんオルフェーヴルの凱旋門賞制覇は見たいが、メンバーが揃った中での勝利に価値があるように感じてしまうのは致し方ないところ。こうなると出走すればキャメロットやナサニエルあたりがライバルになるのだろうが、それにしても残念である。
オルフェーヴルの今後にも影響の可能性
しかも今回の事態はデインドリームなど欧州の馬たちだけの問題ではない。オルフェーヴルの今後にも関わる問題だという。
吉田直哉(ケンタッキー州WF社主) @NaoyaYoshidaUSA
来週のケルン開催は中止。陽性例が増えた場合は検疫期間延長の場合も。この病気は
安楽死処分も認められる深刻なもの。日本の農水省の判断によっては、凱旋門賞後の
日本馬の帰国やJC出走予定馬のスケジュールにも影響が出る可能性がある。
米国への輸送についても同様で、波紋が広がらないことを願う。
つまり当初は凱旋門賞で人気した3頭がジャパンカップで再戦する可能性もあったのだが、デインドリームとスノーフェアリーはもちろん、オルフェーヴルすら帰国できないかもしれないというわけだ。
まだ一方が伝わってきただけなので、突っ込んでしゃべることは避けるが、ただただ事態が広がらずに終息することを祈るばかりである。
さて、今週は毎日王冠。同レースで重要なのは非根幹距離重賞での実績があるかどうか。最もグレードの高い非根幹距離レースにおいて実績があるこの馬にとっては、巻き返しのための格好の舞台といえるかもしれない。その馬の名は……
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