今回はNHKマイルカップの有力馬診断を行っていこう。

クラリティスカイに続いて取り上げるのはグランシルクだ。前走のニュージーランドステークスでは強烈な末脚を披露した。

馬券的な観点から見て、どのように扱っていけばいいのだろうか? 見ていくことにしよう。

グランシルクの信頼度

こういう馬は人気に支持されやすい。

キャリア5戦すべてで上がり3位以内の秀逸な末脚を記録。特に前走のニュージーランドTでは大きな出遅れがありながら上がり2位に0.5秒差をつける33秒7の脚を使って2位に食い込んだ。

「出遅れなければ次は確勝」
「直線が長い東京に変われば好勝負必至」

そんな意見が出るのは当然のことだ。

しかし、本当にそうなのだろうか? 立ち止まって考えてみたい。

前走出遅れたということは、今回も出遅れるリスクがあるということだ。いくら直線の長い東京とはいえ、GIで出遅れがあったら巻き返すのは至難の業である。(実際、昨年の本命馬ロサギガンティアは大きな出遅れを巻き返せずに4着に終わった苦笑)

さらに末脚に関しても疑問が浮かび上がる。ニュージーランドTは3位以内を4角8番手以下の差し馬が独占したレースだった。また、展開的にもテンの3ハロンが「12.2―11.2―11.6」と流れたため、差し有利の展開となった。しかもこの頃の中山は差しが決まる特殊な馬場だった。

つまり、かなり恵まれた2着だったということができる。

・出遅れのリスクあり
・前走は展開に恵まれた部分があった
・上位人気に支持される見込み

サクッと振り返っただけでもこういったネガティブな項目が目立つ。お世辞にも軸にふさわしい馬とは言えなさそうだ。

ちなみにプラスとマイナスを持ち合わせているのがこの馬だろう。

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前走休み明けでやや出負けしてしまった。位置取りを悪くしたため、直線では挽回できず。ただ、先行した馬たちで決着したのは確かで、展開に恵まれなかったということもできる。今まで戦ってきた相手を考えると、実力上位。好勝負できるはずだ。