絶対的な軸馬としてワールドエースを指名したマイルチャンピオンシップ。しかし、それが仇となってしまった。レース内容はある程度想定していた範囲内の決着だっただけに、本当に消化不良の1戦となってしまった。期待してくださった皆さんには申し訳ない。
京都11R マイルチャンピオンシップ/勝負度B
◎09 ワールドエース → 8着
○10 ロゴタイプ → 7着
▲15 ミッキーアイル → 13着
☆08 フィエロ → 2着
△12 ダノンシャーク → 1着
△06 ダイワマッジョーレ → 9着
×07 エキストラエンド → 5着
×03 グランデッツァ → 3着
×13 トーセンラー → 4着
レース内容
ミッキーアイルやサンレイレーザーがハナを切ると思われていたが、先頭に立ったのは最内のホウライアキコ。ミッキーアイルは2番手に控える選択をした。トーセンラーと、出負けしたワールドエースは後方から。フィエロは予想より前の中団で競馬を進めた。
ペースはグングンと上がり、半マイル45.3秒のハイペースに。前有利という見立てだったが、このペースでは先行勢は苦しい。
直線でミッキーアイルらは早々に後退。替わってフィエロとグランデッツァが抜け出す展開にとなった。しかし、さらに内をついたダノンシャークが岩田康誠騎手のゲキに応えて2頭を猛追。ゴール前でわずかに差して1着となった。タイムはレコードから0.1秒差の1.31.5。2着はフィエロ、3着にはグランデッツァが残り、後方一気のトーセンラーやエキストラエンドは届かず掲示板だった。
血統評価
今回の予想の肝は以下の5つだった。
・ディープインパクト産駒が絶対的に優位
・スピード血統×底力血統
・紛れがあるとすればGI実績馬や京都のレコードホルダー
・内有利のため、狙い目は先行か内の差し馬
・外を回す後方一気組は届かない
というものだった。
結果、ディープインパクト産駒が掲示板に4頭という結果に。ダノンシャークは内をついた差し馬、フィエロも同様に良い位置取りをとった。そして唯一の非ディープ産駒、グランデッツァは京都芝外回り1800mのレコードホルダーだった。
終わってみたら驚くべき結果ではないものの、軸馬が来なくてはどうしようもない。
消化不良のワールドエース
ワールドエース陣営にとって、まさに消化不良のレースとなった。
・出負け
・直線の入り口で挟まれる
・進路を変えてまた前が壁に
3つの致命的な不利があったら来られるものも来られない。普通に出たらある程度のポジションを取れる馬だったが、出負けして外を回す展開になるとさすがに厳しい。それに加えて直線で2回もブレーキをかけたら万事休すだ。
血と騎手の差
勝ったダノンシャークは昨年の3着馬のディープインパクト産駒。キャリアを重ね過ぎている点はネックだったが、GI未勝利で条件は合っていた。結果、岩田康誠騎手が内を回って一か八か内に突っ込むという最高の騎乗をして1着。やはり岩田騎手はGIで恐ろしい勝負強さを発揮する。去年も岩田騎手だったら、連覇を成し遂げられた可能性も高かったのではないだろうか。
Twitterで呟いたが、岩田騎手がGIで一桁人気のディープインパクト産駒に乗った場合の成績は(4−2−2−4)。外国人騎手と同様、勝負強くて馬の力を引き出すタイプの騎手のため、好成績を挙げられているのだろう。
2着のフィエロも好走血統に合致。福永騎手もいい騎乗をしたが、ここで勝てるか勝てないかが1流ジョッキー(=岩田騎手)との明確な差なのだろう。
グランデッツァはディープインパクト登場前におけるサンデーサイレンス最高の後傾種牡馬アグネスタキオンを父に持っている。ディープインパクト並のスピードを持っている点は、都大路ステークスのレコード勝利で証明していた。スピード決着の展開、内枠というのは大きな助けになった。
来年への教訓
軸馬の選定に失敗した点は恥ずべき。あとはサドラーズウェルズ(=ロゴタイプ)にこだわりすぎた点も失敗だった。ただ大まかな見立てが合っていたことは来年に引き継いでいくべきだろう。
・ディープインパクト産駒が絶対的に優位
・スピード血統×底力血統
・紛れがあるとすればGI実績馬や京都のレコードホルダー
・内有利のため、狙い目は先行か内の差し馬
・外を回す後方一気組は届かない
なお、京都のマイル重賞はディープインパクト産駒の完全制覇となった。(※1頭はディープインパクトの全兄弟ブラックタイド産駒だが。)
ディープインパクトが種牡馬ランキングトップに君臨し続ける限り、この傾向は続くはず。ブランド力の高い種牡馬の産駒が勝ったほうが、JRA的にもおいしい。来年以降も注視していきたい。
なお、後日、全頭評価も付け加えたマイルCSの回顧完全版を公開する。しっかり復習して、次へ、来年へ、進んでいこう。
最後に
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