前回の検証では、有力馬の1頭であるゴールドシップについて取り上げた。
今回はまた別の角度から検証を行っていく。
歴代の好走馬たちはどのような血統背景を持っていたのか? それを知ることで、有馬記念の激走馬が見えてくる。
ステイゴールド>ディープな中山芝2500M
歴代の好走馬を見ていくと、最初に目につくのがやはり「ステイゴールド産駒の躍動」だろう。
昨年のゴールドシップ、一昨年のオルフェーヴルとステイゴールド産駒が連覇中で、ドリームジャーニーも合わせれば過去4年で3勝を挙げている。
昨年は10番人気のオーシャンブルーが激走し、中山芝2500Mへの適性の高さが改めて証明された。
例えば、リーディングサイアー争いでステイゴールドよりも上位にいるディープインパクトと比較してみても、ステイゴールドの適性の高さは明らかだ。
過去1年の中山芝2500Mにおける成績を比較してみると……
ステイゴールド産駒
(3−2−1−6)
勝率25%
複勝率50%
単勝回収値194
複勝回収値285
ディープインパクト産駒
(0−2−0−2)
勝率0%
複勝率50%
単勝回収値0
複勝回収値60
※うち3頭が1番人気
サンプルが少ないとはいえ、その差は一目瞭然だろう。
ステイゴールド産駒は人気にかかわらず、激走しているのに対し、ディープインパクト産駒は出走馬4頭の内3頭が1番人気に支持されたものの、勝った馬は1頭もいない。
ディープインパクトはなんといっても類まれな瞬発力が特徴であり、東京芝2400Mで勝てる種牡馬だ。
一方のステイゴールドは勝負根性があって重たい馬場をもろともしない中山芝2500Mに合ったタイプの種牡馬だ。
つまり、有馬記念では血統的にも「瞬発力型」の馬よりもタフな「地力型」の馬を買うべきなのだ。
また、ステイゴールドがここまで素晴らしい成績を残せている背景には、中山重賞における“特注血統”の血を引いていることも関係している。
その血についてはメルマガで詳しく解説するが、今回はその“特注血統”を色濃く持っている注目馬を紹介しておこう。
その馬の名(E)は→
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