前回は有馬記念の「舞台設定」について検証した。
「中山芝2500M」で行われる有馬記念は通常のGIとは異なり、「専門性」が求められるため、「適正の差」がレース結果に大きく影響することが分かった。
今回はその「適正」に関して、掘り進めていく。その上で最高の“教科書”となるのが、“中山マイスター”のマツリダゴッホだ。
“中山専用機”の底力
マツリダゴッホという馬は“中山専用機”と言われるほど中山を得意にしている。
重賞6勝しているが、有馬記念をはじめとしてすべて中山で挙げたものだ。4歳時にAJCCで重賞初制覇を遂げ、秋にはオールカマーを快勝。天皇賞秋では大外枠という明確な不利があって大敗を喫したが、ジャパンカップをパスして満を持して迎えた有馬記念ではメイショウサムソンやウオッカ、ダイワスカーレットといった並み居る強豪を抑えて勝利を手にした。
キャリアで挙げた10勝のうち、8勝は中山であげたもの。3歳夏以降の勝利はすべて中山。
競馬ファンであれば誰もが1度はしたことがある「史上最強馬はどの馬か?」という議論の際に、ウオッカが“東京専用機”と呼ばれて難癖つけられている場面はよく見るが、マツリダゴッホもこういった特定の競馬場を得意とするタイプの馬なのだ。
もっとも、否定されようななんだろうが、有馬記念こそ、この「専門性」が問われる舞台ということを忘れてはいけない。
だから当然、中山競馬場を得意としている馬には注意しなければならないのだ。
そしてマツリダゴッホは「ある重要な実績」をイヤというほど持っていた。
これは歴代好走馬を見ても、重要な実績であることは明らか。過去5年の好走馬15頭中、オーシャンブルーとヴィクトワールピサ、そして3歳時のトゥザグローリーを除く12頭はすべて「ある重要な実績」を持っていた。
今年、この条件を満たしている馬は多いが、中でも私はこの馬に期待を寄せている。
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