今回はジャパンカップダートの“全頭診断”を行う。
これまで「格」、「ローテーション」、「血統」、「3歳馬や外国馬の位置づけ」など、様々な角度から検証を行ってきた。
そのことを加味した上での「総評」をお届けする。今回は第2弾。
なお、完全版は「勝ち組育成メルマガ」でお届けするため、そちらに登録してほしい。
週末の予想に直結する可能性が高く、内容は必見。では、ダート王決定戦のメンバーを紐解いていこう。
全頭診断その2
※枠順、馬名(血統評価A〜E)の順
※血統評価はあくまでも血統のみ見た評価であり、出走馬自体の評価ではありません
※特別な注釈がない限り、データは過去3年のもの
※ブログ用に一部修正している箇所があります。ご了承ください
◆5-9 ナイスミーチュー(C)
父キングカメハメハ、母父Fire makerという血統。
父キングカメハメハは当コースで最も信用できる
種牡馬の一頭だが、それ以外は取り立てて強調材料はない。
みやこS組と、ステップはいいものの、
過去にGIで好走実績があるわけでも、
ステップレースで勝っているわけでもない。
好走するための実績を満たしていないため、
厳しいと言わざるをえない。
◆5-10 パンツオンファイア(C)
父ジャンプスタート、母父Cape Townという血統。
ブログでも書いた通り、不安要素は多い。
http://jinkeiba.com/2013/1128/5574
・遠征
・初の右回り
・初の日本競馬
これだけの不安要素があれば、普通は消しに値する。
ただ、父ボールドルーラー系という点だけ引っかかる。
回収率が高い点もそうだし、ダートGIで穴を開けるケースも。
例えば父ボールドルーラー系のテスタマッタや
母父ボールドルーラー系のグレープブランデーは
人気薄ながらフェブラリーSを制している。
やはり本場アメリカの主流血統は、
大一番で力を発揮するケースがあるというわけだ。
もっとも、やはりスタミナの血がないことは気になるし、
父ボールドルーラー系のカジノドライブなどが
人気を裏切っていることを考えれば、
そこまで心配する必要もないのかもしれない。
揺れてはいるが、消し濃厚。
◆6-11 ソリタリーキング(C)
父キングカメハメハ、
母父サンデーサイレンスという血統。
父キングカメハメハに加えて、
母母父にはノーザンテーストが入っていて、
JCダートを走りぬくだけの底力は有している。
前走は2着ワンダーアキュートのハナ差、
前前走もワンダーアキュートにクビ差2着と、
一級戦の相手とも差のない競馬をしている。
前走JBCで3着に入ったことによって、
好走の条件もクリアした。
過去2年、歯が立たずに厳しい戦いを強いられたが、
状態で言えば今年が一番良さそうで、期待を持てる。
人気はないだろうが、
簡単に切り捨てていい馬ではない。
◆6-12 ベルシャザール
→メールマガジンに掲載
◆7-13 グランドシチー(B)
父キングカメハメハ、
母父ブライアンズタイムという血統。
キングカメハメハに加えて
ブライアンズタイムという底力のある
種牡馬の血を持っている。
だから血統的には他のキングカメハメハ産駒よりは上。
ただそれはあくまでも血統面だけの話で、
この馬が激走する可能性は低いだろう。
前哨戦で敗れ、GI出走経験もなく、
東海Sでも5着に敗れていて、明らかに力が足りない。
間違って走った時には「血統の力恐るべし!」
ということになるのだろうが、手を出さないほうが無難。
◆7-14 ニホンピロアワーズ
→メールマガジンに掲載
◆8-15 インカンテーション
→メールマガジンに掲載
◆8-16 テスタマッタ(D)
父Tapit、母父Concernという血統。
こちらも完全な米国血統で、
JCダートの好走血統には合致しない。
しかもこの馬の場合、適正距離が明らかに短い。
長くてもマイルまで。年を重ねてから1800M以上の
距離では結果が出ていない。
前走地方、しかも距離延長での参戦と、
ローテーション的にも強調できない。
いくらフェブラリーS馬とはいえ、ここはいらないだろう。
ということで、「面白そうな穴馬」はこの馬!!
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