今回はジャパンカップダートの“全頭診断”を行う。
これまで「格」、「ローテーション」、「血統」、「3歳馬や外国馬の位置づけ」など、様々な角度から検証を行ってきた。
そのことを加味した上での「総評」をお届けする。今回は第1弾。
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週末の予想に直結する可能性が高く、内容は必見。では、ダート王決定戦のメンバーを紐解いていこう。
全頭診断その1
※枠順、馬名(血統評価A〜E)の順
※血統評価はあくまでも血統のみ見た評価であり、出走馬自体の評価ではありません
※特別な注釈がない限り、データは過去3年のもの
※ブログ用に一部修正している箇所があります。ご了承ください
1-1 ローマンレジェンド
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1-2 グレープブランデー(B)
父マンハッタンカフェ、母父ジャッジアンジェルーチという血統。
父は菊花賞と天皇賞春を制していて好走血統に合致。しかも父母父と母母父はセントサイモン系。相当底力を持っている馬と言っていいだろう。
しかも父、母の系統ともに、阪神ダート1800Mへの適性が高い。
マンハッタンカフェ
(11―8―7―51)
複勝率34%
複勝回収値101
母父ボールドルーラー系
(8―9―12―44)
複勝率40%
複勝回収値98
ご覧のとおり、いずれも複勝率40%を超えている。
今年のフェブラリーSの勝ち馬で、みやこS組。前走は59キロで敗れたが、斤量が2キロも軽くなる今回のほうがチャンスがあることは明らかだ。好走のための条件はそろっている。
だからこの馬の場合は調子が戻っているかどうかが問題だ。その点は見極めなければいけないが、人気がないなら思い切って狙ってみるのも面白い。
2-3 メーデイア(C)
父キングヘイロー、Lord Avieという血統。
キングヘイローは芝の一級戦で活躍した馬で、短距離馬だったが有馬記念で4着に入るなど、距離の融通のきく馬だった。当コースでの成績も高く、強調できる種牡馬の1頭いえる。
昨年はホワイトマズル産駒のニホンピロアワーズと、カリズマティック産駒のワンダーアキュートが連対。父ノーザンダンサー系というのは明らかに強調できる。母方が心もとないため血統評価は下げたが、それでも走っておかしくない血統だと考えられる。
前走JBCレディースクラシックを制してGI馬の仲間入りを果たした。3連勝中と勢いもある。
気になるとすれば、一気の相手強化だろうか。ここ最近は牝馬限定戦で圧勝してきているが、反対に言えば揉まれた経験が少なく、牡馬との対戦で怯む可能性があり得るということだ。
強い牝馬が出ていなかったとはいえ、過去の牝馬の成績は(0―0―0―6)と振るわない。2011年にはラヴェリータがあと一歩の4着に入ったくらい。
あまりにも人気が内容なら検討しても良いが、この馬も本命を打てるタイプの馬ではない。
2-4 エスポワールシチー(A)
父ゴールドアリュール、母父ブライアンズタイムという血統。
血統だけ見れば何の問題もない。“サンデー系のダート番長”ゴールドアリュールを父に持ち、母父は3冠馬を輩出したブライアンズタイム。
スピードと底力を持ち合わせる配合で、この馬自身がJCダートで2度好走していることでも適性の高さは伺える。
問題は他にある。
言わずと知れたダート王も気づけば8歳。ここ2走は復調してGIで2連勝しているが、全盛期の力にないことは確かだろう。
JDダートでも高齢馬の成績はよくなく、14頭が走って(0―0―1―13)。もちろん、この出走馬の中ではエスポワールシチーが一番格上だろうが、好ましいデータではない。
さらに前走からの距離延長というのもいただけない。JCダートは底力が要求されるレースであるため、前走同距離以上だった馬が好成績を残している。
一方、距離延長組の成績はというと(2―1―0―26)で複勝率はわずか10%。(ちなみに同距離組は複勝率32%。武蔵野S組が振るわないのはこのせいでもある)
エスポワールシチーは前走1400Mを走っているため、ローテーション的には強調できない。
復調の兆しがあること、このレースで引退になることで人気になりそうだが、この馬もリスクがある馬だと言える。
3-5 クリソライト
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3-6 ホッコータルマエ
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4-7 ブライトライン
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4-8 ワンダーアキュート(B)
父カリズマティック、母父プレザントタップという血統。
2年連続で2着に来ているため、血統に関して説明する必要はないだろう。やはりセントサイモンの底力は偉大なのだ。
前走はホッコータルマエに完敗を喫したが、着差ほど悪い内容ではなかった。
小回りの金沢で大外枠というのはかなり不利。1枠1番からすんなり最内を進めたホッコータルマエとは
距離ロスという点でかなりの差があった。枠が逆なら結果は違ったものになったかもしれない。
当然今年も馬券圏内に入ってくる可能性のある馬だろう。
ということで、「面白そうな穴馬」はこの馬!!
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