今回は出走馬の“全頭診断”の後編をお届けする。あくまでも現時点での評価だが、週末の予想に直結する可能性は十分あるため、参考にしていただければ幸いです。
5枠9番 エピファネイア
非常に悩ましい馬。父シンボリクリスエスというところがまず疑いたくなるし、ソエ疑惑、更に男馬のクラシックには縁がない福永ジョッキーと、消し要素は満載だ。ただ新馬戦での圧巻のパフォーマンスに心奪われた者からすると、それでも来てくれていいかなーと思ったりしなくもないが(笑)。馬券的には積極的には買いたくない。
5枠10番 タマモベストプレイ
もう少し内枠だったらなー、というのが第一印象。血統、兄弟を見ても距離不安があることは明らか。ただ距離が伸びてもある程度融通がきくことはここ数戦でもわかっていただけに、内ラチ沿いを通って一発、というシナリオを書けなくもなかった。しかし、二桁馬番はやや外すぎる。
6枠11番 テイエムイナズマ
父SS系×母父ダンジグ系はロジユニヴァースやジェンティルドンナがそうだったように、府中芝2400mのGIで来る血統。同馬自身、デイリー杯では鋭い末脚を見せているだけに期待を持ちたいところではあるが、さすがに能力が足りないと見るのが妥当か。
6枠12番 サムソンズプライド
メイショウサムソン産駒のスタミナを生かして逃げ切り勝ち。父SS系、キングマンボ系以外の好走馬の条件に合致する血統背景と脚質だ。とはいえ、今回は前に行きたいメンバーが多く、厳しい流れも予想されるだけに、前回の楽逃げのあとでどうか、といったところ。
7枠13番 マイネルホウオウ
本質的にはマイラーで、距離延長の不安は常に付きまとう。母方にはリアルシャダイがいるなど、距離延長でも期待したい部分はあるがどうか。
7枠14番 アクションスター
京成杯ではフェイムゲームの2着と力を見せた。馬券的にも美味しい思いをさせてもらったわけだが(右カラム参照)、その後は特に見所なし。アグネスタキオン産駒は意外と「距離の壁」があり、2400m以上の重賞では29頭が出走して(3−2−2−22)と低調。しかも馬券になった7頭はすべて4番人気以内。つまり、タキオン産駒の人気薄が穴を開ける可能性は非常に低いわけだ。
7枠15番 フラムドグロワール
NHKマイルC3着のダイワメジャー産駒ということで距離への不安はつきない。ただダイワメジャー産駒は意外と距離が持つこともあり、2400m以上のレースにおける単勝回収値は200超。複勝回収値も100近い。何より母はオークス馬のシルクプリマドンナ。もちろん、厳しいだろうが、もしかしたら、の期待は少なからずある
8枠16番 ペプチドアマゾン
前走はキズナに鮮やかに差し切られたが、本来ならこの馬が勝っていたレース。ただ逆に言えば京都新聞杯で完璧に回って負けた馬がダービーで来るかと言われると……。血統的にも父アグネスタキオンは前述のとおり。期待薄か。
8枠17番 レッドレイヴン
東スポ杯でその才能を発揮し青葉賞では一番人気。しかし良いところ無く惨敗に終わった。父はSS系でもキングマンボ系でもなく、血統的な見どころは薄い。もちろん、休み明けの前走を度外視してそれまでの3戦の強烈な末脚に懸けるという判断はありだがどうか。
8枠18番 ミヤジタイガ
ネオユニヴァース産駒は基本的に小回りが得意で、ミヤジタイガもこのタイプ。前走は見せ場なく、今回は大外枠。苦戦必至だろう。
ということで、この中で一番買いたい馬はこの馬!