本来の走りを取り戻したいヒルノダムール 【撮影】阪神サラブレッドクラブ

今週は札幌芝2000mで行われる“真夏の祭典”札幌記念。

今回は具体的に過去の好走血統について見ていくことにしよう。

札幌記念 過去5年好走馬血統

着順 人気 馬名 種牡馬 母父馬
1 トーセンジョーダン ジャングルポケット ノーザンテースト
5 アクシオン サンデーサイレンス Dixieland Band
2 レッドディザイア マンハッタンカフェ Caerleon
1 アーネストリー グラスワンダー トニービン
5 ロジユニヴァース ネオユニヴァース Cape Cross
7 アクシオン サンデーサイレンス Dixieland Band
7 ヤマニンキングリー アグネスデジタル サンデーサイレンス
1 ブエナビスタ スペシャルウィーク Caerleon
4 サクラオリオン エルコンドルパサー Danzig
5 タスカータソルテ ジャングルポケット ノーザンテースト
1 マツリダゴッホ サンデーサイレンス Bel Bolide
3 フィールドベアー フジキセキ トニービン
5 フサイチパンドラ サンデーサイレンス Nureyev
12 アグネスアーク アグネスタキオン ベリフア
3 サクラメガワンダー グラスワンダー サンデーサイレンス

※血統系統色別表

札幌記念で好走する血統のパターンは大きく分けて2つしかない。




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・父が非サンデーサイレンス系
・父サンデーサイレンス×母父ノーザンダンサー系

この血統構成が非常に重要になる。

札幌記念は真夏というサラブレッドにとって劣悪な環境で行われる。芝は重く、条件はかなりタフだ。

しかもGII最高賞金の1着6500万円であるだけに、一線級のメンバーが揃う。となると、タフな条件に対応し、底力のある欧州のノーザンダンサー系の力がどうしても必要になってくる。

あるいは父SSだとどうしても本質的に軽くなってしまうため、非SS系が台頭してくるというわけだ。

実際、過去5年で好走した15頭中、13頭がいずれかのパターンだった。例外だったのはたったの2頭。しかも1頭はマツリダゴッホ。中山巧者として知られているが、右回り自体の成績が良く、札幌でも2勝。しかし同馬は1番人気2着と人気を裏切っていた。

そしての残りの1頭、フィールドベアーは特注血統を持ち合わせた馬だった。(特注血統に関してはまた後日。)

今年も、この2ついずれかに該当している馬が中心となることは間違いないだろう。そういった意味では、この馬が馬券圏内に来る可能性は非常に低いと考えてよいだろう。その馬の名は……

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