【エリザベス女王杯2012】全頭診断！血統から見る出走馬評価／前編

スマートシルエット、風穴をあけられるか　（C）arima0208

血統面をはじめ、様々な角度からエリザベス女王杯を検証してきた。

今回は、検証のまとめとして、全頭診断をお届けする。（今回は前編）

ポイントは斤量実績、牡馬混合戦での実績、そして血統面。過去の考察を参考にしながらご覧あれ。

現時点での評価だが、週末の印に直結するかもしれない。それぞれが検証の内容にどのように該当するのかも含めてみていこう。

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アカンサス
前走牡馬混合戦で勝利していることはプラス。しかし56キロどころか55キロで好走したことすらなく、血統的にもノーザンダンサー系の血が足りない。

ヴィルシーナ
牝馬3冠路線を歩み、すべてのレースで2着。父母父、母母父はノーザンダンサー系で血統ファクターに合致。斤量の心配もなく、ここは盤石か。ただ内回りだった秋華賞から外回りへ変わることはマイナスで、本質的にも京都外回りは苦手であろう点がどう出るか。

エリンコート
父母父はノーザンテースト、母父はノーザンダンサー系のブルーバード。しかし、血統以前の問題か。

オールザットジャズ
近5走すべてが牝馬限定戦で、56キロを背負った経験もない。55キロでの好走歴もなし。血統ファクターも満たしておらず、余程のことがない限り好走は考えにくい。

スマートシルエット
父ファルブラヴ、母父デピュティミニスターともにノーザンダンサー系で血統ファクターに合致。3走前にはスピリタスやシルクアーネストを抑えて牡馬混合戦で勝利している。斤量実績がない点以外はプラス面が多い。

ピクシープリンセス
父母父、母母父がノーザンダンサー系。前走は1000万条件ながら0.7秒差の快勝を収めた。ただ、さすがにここまで一気の格上条件だと厳しいか。

フミノイマージン
母父ディキシーランドバンドがノーザンダンサー系。56キロでの好走歴もあり、2走前には札幌記念を制覇。基本的に小回り巧者だが、メンバーを見ても有力なことは確かだろう。

ホエールキャプチャ
父はクロフネ。ただ他のノーザンダンサー系に比べると底力に欠けることは否めない。さらに斤量と距離の面で大きな不安が。56キロを背負った宝塚記念はメンバーが揃っていたにしても4.2秒差は負けすぎ。同じく56キロで臨んだ前走の府中牝馬Sも、休み明けというエクスキューズがあるとはいえ惨敗。斤量がダメな可能性はある。

ということで現時点での本命候補はこの馬。その馬の名は……

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