初GI制覇なるか!?ロードカナロア (C)阪神サラブレッドクラブ

秋のGIシリーズの始まりを告げる電撃6ハロンのスプリント戦スプリンターズS。

今回も引き続き、具体的に歴代好走馬の血統について見ていくことにしよう。何度も言っているようにスプリンターズSは底力レース。それを証明しているのが、セントサイモン系の躍動だ。




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キンシャサノキセキが好走できた理由

スプリンターズSはサンデーサイレンス系が不振で底力血統が来るレース。そう何度も記してきた。では、父サンデーサイレンス系にもかかわらず、キンシャサノキセキはなぜ2年連続好走できたのか。

その理由は、セントサイモン系にあるといっても過言ではない。キンシャサノキセキは……

父:フジキセキ(サンデーサイレンス系)
母父:プレザントコロニー(セントサイモン系)

という血統。プレザントコロニーはアメリカ2冠馬で、種牡馬としてはキングジョージ馬セントジョヴァイトなどを輩出。欧州の一流レースでも通用するスタミナを保持していたわけだ。さらに言えばプレザントコロニー産駒のプレザントタップはタップダンスシチーを輩出している。重馬場のジャパンカップを9馬身差でちぎった理由が、この底力の血にあることは間違いない。

父フジキセキということは父母父もセントサイモン系であり、3代以内に2本のセントサイモンラインを持つことになる。つまりキンシャサノキセキは、強烈な底力が内包された血統だったわけだ。

実際、過去5年でセントサイモン(リボー)の血を持った馬は7頭好走している。しかも不良馬場で行われた2007年は2頭が好走しているように、馬場が渋ればなお力を発揮する

今年は台風が接近していて週末の雨は避けられない様子。セントサイモンが力を発揮する舞台になる可能性は高い。となると、この馬にとっては大きなプラスになりそうだ。その馬の名は……

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