今年こそ──。10月6日に行われる凱旋門賞(仏GI/芝2400M)へ向けて、“日本総大将”オルフェーヴルが最終追い切りを行った。
フランスのシャンティー、エーグル調教場の芝コースで行われた追い切りを動画とともに振り返る。
万全の状態で決戦の舞台へ
オルフェーヴルは4頭併せの外から2頭目を進み、ジョッキーが軽くしかけると鋭く反応。重心の低い弾けるようなフォームで他馬を置き去り、5馬身差をつけて最後の準備を終えた。
何より素晴らしいのはオルフェーヴルの反応だった。5馬身差をつけてなお、余力はいっぱい。この状態の良さは、ぜひ動画を見て確認してほしい。
池江泰寿調教師がいたるところで「昨年よりも状態がいい」と発言しているが、これは本心から出る言葉なのだろう。それを感じさせる、素晴らしい動きだった。
1年前、ロンシャンに置き忘れた“忘れ物”を取りに行くために、やれることはすべてやった。あとは無事に本番を迎えてくれれば──。
欧州調教馬以外が勝ったことのない凱旋門賞で、雪辱を期すために。世界一の称号を得るために。
オルフェーヴルがロンシャンへ出陣する。その準備は、整った。
さて、今回は今週行われる毎日王冠の「好走血統」を公開しておこう。12番人気で激走したジャスタウェイや、同じく二桁人気ながら3着に入ったアドマイヤフジには「ある共通点」があった。それは、「ある共通の血統」とも言い換えることができる。
人気薄を激走に導いたその「好走血統」とは……(現在15位前後)