故障が発表されたヒルノダムール(C)arima0208
JRAは26日、2011年の天皇賞春を制したヒルノダムールが、右前浅屈腱炎を発症したと発表した。回復には9カ月以上がかかる。(※追記:報道によるとこのまま引退し種牡馬入りする見込み)
故障の経緯、詳細が分からないので、単純にどこか1つに原因を求めるのは軽率というものかもしれない。ただ、これだけ1つのレース後に有力馬の故障が相次ぐというのは、いささか疑問の念を抱かざるを得ないというものだろう。
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天皇賞春出走馬のその後と、競馬ファンの願い
ヒルノダムール→右前浅屈腱炎で全治9カ月以上
ウインバリアシオン→左前浅屈腱炎で全治9カ月以上
ジャガーメイル→骨折で全治3カ月
フェイトフルウォー→両前脚の裏筋の腱を負傷。屈腱炎の疑い
ナムラクレセント→左前脚を負傷
トーセンジョーダン→左前球節炎
ヒルノダムールやウインバリアシオンは天皇賞春後にレースを使っているとはいえ、これだけの有力馬が同じような時期に同じような重度のけがで離脱というのはどうなのだろうか……。
思えば同じく故障により引退したトーセンホマレボシも、ダービーの前走は京都で、しかもレコードで駆け抜けている。脚への負担がなかった、というほうが不自然だろう。同じような現状が、天皇賞春に出走した馬たちにも起こっていることは想像に難くない。
馬場に関しては以前からコラム等で取り上げているため、ここでは控えるが、本当にこのままではGIを使った馬が故障によりすぐ引退してしまう、というケースが増える一方だろう。
▼超高速馬場問題、故障馬多発より重大なのは競馬関係者が抱える“不安”
ただ以前にも記したが、馬場が高速か低速かなんてこの際どうでもいい。別にもう高速馬場と故障馬を結びつける必要はない。思うことは、ただひとつだけ。
ただただ馬にやさしい馬場を作って欲しい。それだけが、競馬ファンの願いだ。
スプリンターズSのレース質と危険な血
スプリンターズSは底力が問われるレース質になる。
【スプリンターズS】底力が要求されるレース質と危険な切れ味血統
当然、血統的にも軽い血はNG。つまり、普段切れ味を最大の武器として日本競馬界を席巻するサンデーサイレンス系は強調できない。
実際、毎年複数等が出走するサンデーサイレンス系だが、過去5年で好走したのはキンシャサノキセキ(父フジキセキ)ただ1頭。サンデーの血が入っているだけで大きなマイナスなのだ。
となると、この偉大な騎手を背にしてGI制覇を狙うこの馬は、厳しいと言わざるをえない。その馬の名は……
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