非SS系として期待されるハービンジャー (C)JIN
繁栄を極めてきたサンデーサイレンス(以下SS)系。フジキセキに始まり、スペシャルウィーク、ネオユニヴァース、ゼンノロブロイにディープインパクトなど、競走馬としても数々のタイトルを手にしてきた名馬たちが、偉大な父の役割を引き継いで日本競馬を進化させた。
しかし、それは同時に血の飽和につながる。“セントサイモンの悲劇”に代表されるように、特定の地域における急速な勢力の拡大は、将来的な血の衰退を意味する。
この状況に危機感を感じ始めた社台をはじめとした生産者たちは、こぞって非SSの血を求め始めた。そして16日、社台スタリオンステーションは、種牡馬のタートルボウルを購入したと発表。また新たな非SSへ系が日本の地を踏むこととなった。
SS頼みからの脱却。これがひとつのテーマであることは間違いないだろう。
ただ、非SS系種牡馬たちに求められているのは、SS系を打ち倒すことではない。SS系との共存。それが、最大のテーマである。
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母父SSとの相性が種牡馬の価値を決める時代
最初はタートルボウルについて書こうと思っていたが、良い機会なので非SS系種牡馬に関する近年の傾向について記すことにする。
SSがこの世を去ってなお、多大な影響を与えているのは誰の目にも明らかだ。しかもそれは種牡馬のみならず、繁殖牝馬にも及んでいる。SSは母父となっても絶大な影響を与えているのだ。
実際、母父としてSSは既に19頭のGI馬を輩出。アドマイヤムーンやヴァーミリオンなど、その実績が認められて既に種牡馬入りしている馬すら存在する。
つまり、今や非SS系種牡馬に求められていることは、SS系を打ち負かすことではなく、母父としてのSSといかに相性良く付き合えるか、ということになっている。
もちろん、SSが種牡馬たちの特徴を引き出していることが最大の要因だが、SSと喧嘩してしまっては種牡馬として生き残ることは難しい。(私の好きなロージズインメイが“失敗”の烙印を押されてしまったのは、まさにこの相性の悪さだろう。)
新たに種牡馬として招かれたタートルボウルも、いかにSSに生かし生かされるかが、成功する上で最大のポイントと言えるだろう。
ここ数年、海外から輸入される大物種牡馬も増えた。ハービンジャーやワークフォースなど、欧州の大レースを勝った馬も日本の牧場に増えている。彼らがどのような活躍をみせてくれるのか。
キーワードは、SSとの共存。
今年が産駒デビューのチチカステナンゴはもちろんだし、のちに輸入されてきた種牡馬がどのようにSS系と絡むのか、どのように繁栄するのか、逆に衰退するのか。それを見るのが、血統を見ていく上でのひとつの楽しみであり、歴史をはらんだ非常に興味深い要素である。
菊花賞の重要血統
さて、今週は菊花賞。ダンスインザダークとの相性の良さはこちらにて。
ではそれ以外の馬たちはどのように判断したら良いのか。重要なのは、どのような配合なのか、どのような血統構成をしているのかということに尽きる。
菊花賞における好走血統は、以下である。それは……
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