週末はてんやわんやすると思うので、今のうちに。
もう“あの日”から1年が経つんですね。びっくりです。
第一報はTwitterで知りました。信じられないというか、信じられないという感情すら湧いてこないほど、現実味がなかったことを覚えています。
誤報だと信じていましたけど、次々に続報が入ってきて「ああ、本当なんだな」って。きっと、皆さんも、というか、競馬ファンなら同じような心境だったのではないでしょうか。(書きながら、今でも鳥肌が立ってしまう。ショックだったな、ホントに)
素晴らしい騎手でした。個人的には最も信頼しているジョッキーの一人でした。特に東京競馬場ではバンバン穴を開けてくれて、頼りになる人でした。
ちなみに東京の芝重賞では単勝100倍以上の極端な人気薄を除くと、生涯単複回収値100以上。200回以上騎乗してこれって、なかなか驚異的な成績です。
集計期間:1993. 2.21 ~ 2015. 2.21
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着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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16- 17- 16-185/234 6.8% 20.9% 105 104
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ちょうど去年の2月頭のゆりかもめ賞では、彼が騎乗するヴェラヴァルスターを本命にしていました。当時の評価がコレ。
東京9R ゆりかもめ賞/勝負度B 波乱度C
◎04 ヴェラヴァルスター
ヴェラヴァルスターはハーツクライ産駒の好走条件に該当していることに加え、当コースの好走条件にも該当している。
東京芝2400mはとにかく逃げ、先行馬の期待値が高いため、内枠からある程度先行できるこの馬が軸馬として最適だと判断する。
しかも後藤浩輝騎手は当コースで最も強調できる騎手の一人だ。軸馬として期待したい。
というように、信頼できる騎手だったんですよね。結果も5番人気1着と、完璧でした。
他にも印象的な騎乗がたくさんありました。ショウワモダンとかアドマイヤコジーンなんかはもちろんですが、個人的にはエアシェイディとのコンビが好きでした。
中山の重賞では必ず、絶対に最後突っ込んできて馬券に絡む。特にドリームジャーニーとブエナビスタが叩き合った有馬記念は、3着争いの方に注目していたので、後方から上がってきてくれた時は嬉しかったなぁ。
なんていうか、「彼が乗ってダメなら仕方ない」と、素直に思える騎手でした。そういう騎手って少ない。希少な存在でした。
そのキャラクターについては色々なところで語られているので、僕があえて何か言うこともないでしょう。だからこそ、ここでは騎手としての彼が、素晴らしかったということを、今一度書いておきたかった。
素晴らしい騎手でした。今でも本当に、残念でなりません。
改めて、心からご冥福をお祈りします。
そして最後に。これは馬券とか抜きにして。後藤騎手といえば、ローエングリンの中山記念も思い起こされるレースの一つでしょう。今週は中山記念。そして、ローエングリンの仔、ロゴタイプが出走します。頑張ってほしい。