私は基本的に“距離短縮信者”だ。
前走より短い距離で使われる馬のほうが絶対的に期待値が高い。そう考えている。
これは別に私の妄想ではなく、データによって証明されている。
例えば2015年の前走の距離別の成績を見てみよう。
前走距離 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
同距離 | 191- 204- 190-1377/1962 | 9.7% | 29.8% | 71 | 77 |
今回延長 | 77- 80- 79- 720/ 956 | 8.1% | 24.7% | 55 | 68 |
今回短縮 | 114- 91- 93- 743/1041 | 11.0% | 28.6% | 102 | 84 |
集計期間:2015. 1. 4 ~ 2015. 2.15
ご覧のとおり、距離短縮馬は単勝回収値100超、複勝回収値でもトップの数字を記録している。
なぜ、距離短縮馬は期待値が高いのか? 今回はそのことについて考えていこう。
スタミナは器用さだと考える
私は「スタミナ=器用さ」だと考えている。
どういうことかというと、スタミナがあれば距離の融通がきくし、重馬場や暮れの荒れた馬場といった特殊な条件になっても対応できる可能性が高い。
スタミナがない馬は得意の条件で爆発的な強さを発揮する一方、適性からずれるとからきしダメ、というケースが多々見られる。
例えば距離短縮馬は前走で長い距離を走っているため、多少外を回して距離をロスする展開になっても対応できる。
一方、前走同じ距離や短い距離で使っている馬は、距離適性がその距離、もしくはもう少し短い場合が多い。よって、外を回すとスタミナが不足し、凡走するケースが多々見られる。
様々な状況に対応できるスタミナを持ち合わせた馬を狙うことは、長い目で見ると、確実にプラスに働くわけだ。
スピードは補える
こういう話をすると、「距離短縮馬はスピード負けするじゃないか」という声が飛んでくる。
当然、そうだろう。スプリンターのほうがマイラーより速いに決まっている。
ただし、私はスピードの差はスタミナの差ほど、絶望的な差ではないと考えている。(重賞レベルでは絶対的な差になり得るが、条件戦ならさほど大きな差ではない)
例えば長距離GIを勝ったナリタブライアンは高松宮記念で4着に入った。反対のこと……例えばサクラバクシンオーやロードカナロアが天皇賞春に出たら掲示板に乗れただろうか? 答えは明白だろう。
人間に置き換えてみると、分かりやすい。
皆さん、オリンピックや世界陸上で中長距離走の選手が最後の周回で尋常じゃない速さで走っている場面を見たことがあるのではないだろうか?
例えばロンドン五輪の男子1万メートルで金メダルを獲得したモハメド・ファラー選手は、最後の100mでなんと12秒台をたたき出している。9900m走った上で、12秒台なのだから、走るのが100mだけならもっと良いタイムを出せるはずだ。
一方、100mの世界記録保持者ウサイン・ボルトが1万メートルを走ったらどうか? 走っていないから断言はできないが、おそらくかなり平凡なタイムになるだろう。
スタミナ=器用さ=対応力の高さ=不測の事態(外を回す、馬場が重たい)に対応できる可能性が高い=期待値が高い。
こういう構図が成り立っている。
ということでスタミナのある馬を意識して買っていくことで回収率は向上していくわけだ。
今週末からできる意識改革。実践してみても面白いのでは?
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