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昨日、仕事を一段落させてビールを飲んでいたら午前3時になってしまった。

そんな酔っ払った勢いで、YouTubeサーフィンをしていたら、小柳ゆきに行き着いた。

私はこの歌手がとても好きだ。もう才能しか感じない。心を震わせる歌をうたう。もうこの人が売れないなんて、間違っていると思う。意味がわからない。

でも、歌う才能だけじゃ売れないのが世の中の厳しいところなんだよなぁと常々思う。テレビに出ているどの歌手よりうまいのに。素敵なのに。

ただ、これって競馬にも共通したことなんだよなぁと。

結局、競争能力が高い馬が勝つとは限らないのが競馬なのだ。

どんなに走る能力が高くても、大外ぶん回ししかできない馬は、内を器用につける馬に足元をすくわれる。

どんなに速く走る能力が高くたって、毎回で遅れているような馬は勝てない。

小柳ゆきは抜群の歌唱力を持っている。だけど、パンチがありすぎるというか、親しみやすさという点ではやや欠ける部分がある。歌手なんだから歌唱力があればいいじゃないか、という意見はもっともだ。しかし「売れる」という観点から見ると、歌唱力だけでは不十分。というか今のヒットチャートを見れば、いかに「歌唱力以外の能力」が売れるために必要かが分かる。(それが正しいか正しくないかは、ここではどうでもいい)

もっとわかりやすく、競馬の要素を一般社会に当てはめてみよう。

競争能力(速く走る力) → 仕事の能力
内を立ち回れる器用さ → コミュニケーション能力

いくら能力が高くたって、コミュニケーション能力が低ければトラブルは起こる。仕事の能力が低くかったとしても、コミュニケーション能力が高くて上司と仲良くしておけば出世することはある。ただコミュニケーション能力だけで上に登った人間は、能力の限界を痛感することになる。

この2つを兼ね揃えてはじめてうまくいく。競馬も同じ。どちらも持っていないと、必ずどこかで壁にぶち当たる。

「だから何なんだ」って話なのだが、競馬では能力の高い馬が人気になりやすい。

一方で器用な馬はインパクトがあまり残らないため、軽視されがちだ。当然、人気はない。

だから馬券的には「競争能力が高くて不器用な馬」より「競争能力が多少劣っても器用な馬」を買っていくことが大事なんだよ、と。

そう考えると、小柳ゆきが売れないのもなんとなく説明がつくわけだけれど(小柳ゆきのコミュニケーション能力が低いと言っているわけでは決してない。ただなんというか、万人受けはしないんだろうな、という漠然としたイメージ)、現実社会に置き換えると、やっぱり世知辛いなぁ。

最後に

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