ディープインパクト(2012年5月撮影)
ディープインパクト(2012年5月撮影)

今回はディープインパクト産駒の重賞における取捨選択の方法について書いていこう。

今週の金鯱賞には6頭のディープインパクト産駒が出走を予定している。どの馬を買えばいいのか、頭を悩まさている方も多いのではないだろうか。

そんな方へ向け、「単勝馬券を買う必要のないディープ産駒」をテーマに検証を進めていこう。

重要なのは“鮮度”

ディープインパクト産駒を重賞で買うとき、大きなポイントの一つに「鮮度」という項目がある。適度な刺激がないとディープインパクト産駒は飽きてしまう。だから能力があってもやる気が出なくて凡走する傾向にある。

例えばスピルバーグの例を見てみよう。スピルバーグが天皇賞秋に出走する際のシチュエーションはこうだ。

・5歳馬ながらキャリア12戦(フレッシュ!)
・前走GIIからGIへ挑戦(フレッシュ!)
・古馬GI初挑戦(フレッシュ!)

ご覧のとおり、極めてフレッシュな状態だった。天皇賞秋では生きの良さを爆発させて見事1着に輝いた。(と、当てたように解説しているが、実際の予想では過剰人気を嫌って評価しなかったのだが。改めてディープ産駒の鮮度の大事さを実感したため、戒めのため書いている)

一方、ジャパンカップはどうだったかといえば……

・前走GI(フレッシュさなし)
・古馬GI2戦目(フレッシュさなし)
・東京芝2400mのGIはダービーで経験済み(フレッシュさなし)

天皇賞秋に比べて極めてフレッシュさに欠ける状態だったわけだ。結果、3着には入ったものの、1着からは0.8秒差も離されて勝つことができなかった。

メンバーが大幅に供されたことやスピルバーグ自身の状態が天皇賞秋の時のほうが良かったという理由もあるにせよ、鮮度の低さも大きな理由の一つだったのだ。

単勝を買う必要がないディープ産駒

では実際に、フレッシュさのないディープインパクト産駒がどのような成績を残しているのか、見ていくことにしよう。

・古馬
・前走重賞で1着

年齢について補足しよう。2、3歳馬の場合、キャリアが浅く、重賞経験も乏しいため、基本的に鮮度が高い。だから連続して重賞を勝つ馬が多い。しかし、古馬になるとどんどん鮮度が低くなっていくため、強調できなくなっていくのだ。

この条件に合致する馬の成績は……

ディープインパクト産駒成績
着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
0- 5- 6-17/28 0.0% 39.3% 0 125

集計期間:2012. 3.11 ~ 2014.11.30

ご覧のとおり、28頭が走って1勝もできていない

ディープインパクト産駒は能力が高いため、好調期には崩れない。ましてや前走、重賞で勝っているほどの馬ならそれなりに走ってくる。

しかし、1番人気7頭、2番人気4頭を含む19頭が3番人気以内に支持されたにもかかわらず、勝ち馬は1頭も出ていない。鮮度が低いと最後のふんばりがきかず、勝ち切れないのだ。

つまり、連軸としての信頼性はそこそこだが、「単勝」という観点から見ると、極めて期待値が低い。

前走、重賞で勝っているディープインパクト産駒の単勝馬券は買わなくてOKなのだ。

となると、金鯱賞に出走するこのディープインパクト産駒は前走重賞を勝っているため、強調できない。

その馬の名(金鯱2)は↓↓(ランキング内で『金鯱2→馬名』の順で記載)

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