競馬予想をしているとつくづく「推理小説みたいだなぁ」と思う。
私たちは次のレースで馬券に絡む(可能性が高い)馬を全力で探す。それは「犯人は誰だ?」と思考回路をフル回転させながらページをめくっていく作業に似ている。
犯人の人物像、人間関係、事件現場の模様といった散りばめられた伏線をつなぎあわせて犯人を探していく。
競馬も同じだ。競走馬の背景(血統)、相手との関係性、レースのシチュエーション(コースの特徴や馬場状態)を加味して最終的な結論を出す。
何より似ていると思うのが、どちらも「客観性が大事」という点だ。
客観性と主観性
例えば、ある小説で殺人事件が起きたとしよう。「凶器に指紋がついていて、犯人の服に被害者の血が付いていた」は客観的な考察といえる。(それでいて驚きの結末が待っている可能性がある点が、また似ている)
一方、「人相が悪いって書いてあったからあの人が犯人」や「被害者に恨みがあったから怪しい」というのは主観に満ち溢れた“感想”でしかない。
どちらが犯人にたどり着く可能性が高いかといえば、間違いなく客観的な考察の方だろう。
競馬も同じだ。
例えばエピファネイアはジャパンカップで圧勝した。
これをどう判断するかで、競馬の収支は大きく変わってくる。
「強そうだから次も買おう」
こう考えているうちは、勝てないだろう。なぜなら、「強そうだから」は極めて主観的な見方だからだ。
では客観的な見方とはどんなものかといえば……
1.エピファネイアはシンボリクリスエス産駒。パワーがある一方で、切れ味がない。だからGIだと足りない
2.しかし当日の馬場は雨の影響で渋っていた。結果、切れ味よりパワーが求められたため、圧勝した
3.エピファネイアは渋った馬場だったから圧勝できた。瞬発力が問われるレースなら勝てる保証はない
4.次が渋った馬場になるなら買い。瞬発力が求めらそうなら疑うべき
こういった結論を導くことができる。まだエピファネイアが走っていないので、この見解が合っているかどうかは分からないが、少なくとも主観的な感想に比べればずっと信頼性のある見解のはずだ。
いかに根拠を積み上げて客観的な判断を下せるか。
これが競馬をする上で1番大事なことと言っても過言ではない。
私もまだまだ、根拠のないデータに翻弄されることがあったり、馬場を読み間違えることがあったりするが、客観性を忘れない予想を続けていけば、自ずと結果はついてくる。
競馬という推理小説を読み解こう
と、そんなことをグダグダ書いたのちに、メルマガの宣伝をさせていただく(笑)。
当サイトで発行しているメルマガは、誰がどう見ても納得がいくような客観的なデータと、ターフの上で起こっている出来事を照らしあわせ、とことん競馬について考察していく。
特にその週の注目重賞を一つ選び、血統、データ、人間の思惑などの多角的な視点からの分析は(手前味噌だが)読み応えのあるものになっていると自負している。さらに予想のみで終わることなく、レース終了後には徹底的に回顧を行い、次のレースへのヒントを見つけ出していく。
まさに
競馬という“推理小説”を解く力を身につける。
をテーマとした内容となっている。
今週の徹底検証はステイヤーズステークスを選んだ。新設のチャンピオンズカップより客観的に判断できる材料が多く、検証のしがいがあるためだ。すでに検証記事を4本配信済み。明日はもう1本の検証記事と全頭診断を配信する予定だ。これから登録する方でもステイヤーズSの検証を読めるように、今週の検証データをまとめたPDFを配布予定。
今月は3つのGIに加えてグランプリの有馬記念が待っている。2014年を気持ちよく締めくくるために、徹底的に競馬に打ち込んでいく所存だ。
なお、メルマガはPayPal決済なら2週間を完全無料で購読できる(2週間以内に解約すれば料金はかかりません)ため、興味ある方は試してみてほしい。
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