(C)Je suis George Barbier.
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外国人ジョッキーの東西金杯制覇で幕を開けた2014年。先週も日経新春杯でルメール騎手が福永騎手を抑えて勝利し、貫禄を見せつけた。

現在のリーディングはそのルメール騎手で12勝。いい馬に乗っているとはいえ、これだけ日本人ジョッキーがいるのにリーディングの座に座っているのが外国人ジョッキーというのはやはりなんだかなぁといったところだ。

ただ、そんな中で光る騎乗を見せるジョッキーもいる。ルメール騎手と同じく12勝でリーディング2位につける浜中騎手だ。

例えば先週土曜日の睦月賞で、浜中騎手はロードランパードに騎乗していた。

先週の京都は内先行有利が顕著で、13頭立てとはいえ大外枠に入ったロードランパードは明らかに不利だった。

ただ、私はあえてこの馬を本命にした。縦長になりそうな点と、浜中騎手ならうまく道中うちに入れてくれるだろうと予想したからだ。

結果的に、着順は4着で不的中。私の見る目がなかったわけだ。

しかし、この4着にはかなり納得している。その理由こそ、浜中騎手の騎乗にあったのだ。

浜中騎手はロードランパードが5分のスタートを切ると、内の馬を気にしながら徐々に内へ内へ進出。さらに好位が開いていることを確認すると、そのポジションを積極的に取りに行った。

結果、1コーナーを回るときには内ラチ沿いの前から2番手という最高のポジションを確保した。

最終的には直線で詰まり気味になって伸びずに4着に終わったが、この騎乗をされたなら素直に「馬の力が足りなかった」とか「自分の見る目がなかった」と納得することができた。

言い換えれば、日本人ジョッキーに足りない意識はこれなんだなぁと改めて実感させられた。

大前提として「勝ちにいく騎乗」をしなければ競馬ファンは納得しない。

だが、ある意味それよりも重要なのは「負けてもファンが納得する騎乗」をできるかどうかではないだろうか?

例えば外国人ジョッキーは積極的に内へ潜り込んだり、近走冴えない馬を思い切って先行させて結果を出したりする。

ファンからしてみれば、大外を回して大敗するよりも内を狙って詰まって負けたほうが「仕方ない」と納得できるだろうし、馬に刺激を与えて何とか勝たせようとする姿勢は騎手への信頼を寄せるきっかけになる。

実際、浜中騎手は12勝と結果を出している。「いい馬に乗っているから」という声もあるだろうが、「負けてもファンが納得できる騎乗」ができる数少ない日本人騎手であることは間違いない。そういう姿勢が、結果に現れていると考えたほうが妥当だろう。

まだ勝負弱いところはあるが、若いし、うまいし、イケメンで(笑)日本のジョッキーを引っ張っていける器を持っていると思うので、今後も頑張って欲しい。

そして他の日本人ジョッキー、もっと奮起してくれ!

さて、今週の注目重賞はAJCCだが、土曜日には京都牝馬Sも行われる。このレースにおける「軸馬候補」を挙げておこう。

その馬の名(D)は→
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