(C)arima0208

東西金杯はともに外国人騎手が勝利をかっさらった。両レースともに1人しかいなかったにもかかわらず、(しかもそれぞれ5、6番人気で)勝った外国人ジョッキーの技術はさすがだ。

そんな中で京都金杯でマイネルラクリマに騎乗した柴田大知騎手に批判が集中している

ここ最近、逃げ、先行で結果を出していたマイネルラクリマだったが、このレースではスタート後こそ中段につけたものの、徐々にポジションを落として3コーナーでは後方2番手に。そこから外を回したが万事休す。馬は全く伸びずに、惨敗を喫した。

内先行有利の京都でこんな騎乗をしたのだから、柴田大騎手に批判が集中するのも仕方がないと思える。

私自身、マイネルラクリマを買っていたため、レース後には怒りが湧いてきた。

ただ、そんな方は以下のパトロール映像を見てほしい。柴田大知騎手が「やりたくてやったわけではないこと」が分かるはずだ。

京都金杯のパトロール映像

まず、「なんで押して前へ行かなかったんだ!」という批判の声があるが、中段につけるというのは理解できる範疇の判断だったと感じる。

マイネルラクリマにとっては久々のマイル戦。無理についていって潰れるリスクもあったわけだから、冷静に考えれば中段につけるという判断は「あり」だった。

マイネルラクリマは自在性がある。普通の逃げ・先行馬ではない。実際、2年前には4角6番手からこのレースを制している。そういう競馬をしようとしたのだろう。繰り返すが、それ自体は理解できる判断だった。

ただ、ここからが問題だった。

そんな意図を持って中段につけた(はずな)わけだが、向こう正面で外から来た馬がかぶさってきて、かなりゴチャついてしまった。マイネルラクリマはかなりうろたえて、後方に下がっていっている。

これでポジションを悪くしたことが痛かった。

コーナーの入口付近でも左にモタれて、自分から外に走っているように見える。

つまり、柴田大騎手が意図的に外へ出したというよりも、ゴチャつくのを嫌がった馬が馬群に入ることを避けたのだ。(ここである意味、競馬をやめてしまった)

こうなると、騎手としては外へ出すしかない。(そもそも内へ入れるスペースもない。)結果的に全く伸びずに下位へ沈んだが、彼にとってはそうする他に道がなかったのだ。

こういった様々なファクターが重なって、今回の騎乗につながったと考えられる。

「そういう状況に陥ったのは騎手の責任」という意見もあるだろう。

しかし、個人的には「仕方ない側面もあった」と感じている。

上記したような不利も含めて競馬だし、そうなってしまったのは酷い騎乗をした騎手の責任という意見もあるだろう。外国人騎手であれば、馬をうまくなだめられたかもしれないのだから。

ただ、「意図的に後ろへ下げて外を回した」というのは「間違った解釈」だと、はっきり言っておきたい。

断っておくが私は柴田大知騎手のファンでも何でもない。だからあえて彼の擁護をする理由もない(笑)。

ただ、競馬では様々なファクターが折り重なって色々な出来事が起こるため、間違った解釈で批判を受けるのはかわいそうというか、残念。だからあえて、自分が批判を受けそうな記事を書いてみた。

解釈は人それぞれだし、私の解釈も所詮は主観だ。「絶対にこれが正解!」と言うつもりはない。ただ、こういう見方もあるということを知ってもらえれば幸いだ。

柴田大騎手にはリベンジを期待したい。

さて、今週はシンザン記念が行われる。現時点で有力だと考えられる「軸馬候補」(予想では対抗予定)はこの馬だ。

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