有馬記念というのは競馬ファンにとって特別なレースだと思う。
有馬記念が来ると「1年が終わるんだなぁ」と感じる。有馬記念が終わると「今年もありがとう」と思う。
そして、「来年も頑張ろう。少なくともダービーまでは頑張って生きよう」と思う。
それが、有馬記念だと思う。
しかも今年は特別な有馬記念になる。
オルフェーヴルのラストラン。ここ数年、競馬界を引っ張ってきてくれた“金色の暴君”がついにターフを去るのだ。
オルフェーヴルの思い出
このブログでは何度も書いているが、私はオルフェーヴルが大好き。
ディープインパクトのような完全無欠のスーパースターではないかもしれない。
だけど、その荒削りで、未完成で、予想不可能なところに、今までいっぱい夢を見させてもらった。
クラシック3冠を圧倒的な強さで勝ち取り、“史上最強”と言われた有馬記念を3歳で制した。
伝説になった阪神大賞典での逸走、天皇賞春でのまさかの敗北、宝塚記念での復活も昨日のことのように思い出す。
そして凱旋門賞での直線一気とまさかの失速と、2年連続の2着。日本競馬の悲願を達成することはできなかったが、彼の走りに何度夢を見たことか。
中でも、個人的に一番好きなのは、雨の中で行われたダービーを圧倒的な強さで勝ったこと。
ステイゴールド産駒にとっては特異な条件だったのかもしれないが、あの悪条件の中であれだけ圧倒的なパフォーマンスで勝ってしまうのだから、これからどれほどの馬になるのかと感嘆させられた。
当時、東京競馬場で見ていたのだが、しばらく立ち上がれないくらい、感慨深い思いになったのを覚えている。
そんなオルフェーヴルも有馬記念で引退。来年からは種牡馬として、夢を子どもたちにつないでいく。
最後の勇姿、しっかりと見届けたいと思う。
そんな有馬記念、もちろんオルフェーヴルが勝つだろうが(願望)、馬券的にはこういった馬から入ろうと思っている。
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