トーセンジョーダンが裂蹄を再発！種牡馬入り…しないのかよ

天皇賞秋を制したトーセンジョーダンだが… （C）arima0208

昨年の天皇賞秋馬で前走ジャパンカップで6着だったトーセンジョーダンが、右前脚の裂蹄が再発したため放牧に出されたことが分かった。

時間はかかったが徐々に状態は上向いていただけに本当に残念。有馬記念では本命候補だと考えていただけに……。

そしてトーセンジョーダンももう6歳。このまま引退して種牡馬入りしてもいい頃だな、と思っていたのだが、池江調教師は……

「春のＧ１には間に合うと思う」

………

え？

来年はもう7歳になるのだが、現役続行を示唆した。個人的には種牡馬としても期待している馬だけに、非常に複雑な気分になった。

トーセンジョーダンはGI1勝馬だが、そのGIは天皇賞秋だ。現代競馬において最も重要視されている距離といっても過言ではない芝2000mのGI。しかも伝統ある古馬GIの天皇賞秋である。

いまや種牡馬としての価値が上がらない長距離の菊花賞（芝3000m）や天皇賞春（芝3200m）のみの勝ち馬ならいざしらず、天皇賞秋のタイトルの価値は高い。

しかもトーセンジョーダンの場合、単なる一発屋ではない。GIIを3勝し、昨年のジャパンカップと今年の天皇賞春では2着。GIでの実績も十分にある。

加えてなんといっても血統面の価値が高い。トーセンジョーダンは……

父：ジャングルポケット
母：エヴリウィスパー
母父：ノーザンテースト

という血統。サンデーサイレンスの血が飽和状態にある時代にあって、サンデーの血を持たない馬なのだ。

しかもトニービン系はジャングルポケットが一人勝ち状態。父ジャングルポケットの後継種牡馬としても期待されるのだが……。

これだけの条件がそろえば種牡馬としての価値もそれなりにあると思うが、実は評価されていないのか、オーナーが決断を下さないのか、いやはやどうなのか。

さすがに7歳というのは競走馬としての伸びしろを望めない。このまま走らせ続けて戦績を汚していけばそれこそ種牡馬価値がなくなってしまうと思うのだが。。。

さて、今週はジャパンカップダート。このレースでは以下の実績が非常に重要になる。

・近1年GIで3着以内
・東海S1（※JRA唯一のダートGII）で連対
・前哨戦で1着

となると、人気はそれほどないだろうが近走充実していて、上記の条件を満たしているこの馬は、面白い存在といえるかもしれない。その穴馬の名は……

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