“偉大なる先導馬”シルポートの果敢な逃げが淀みのない流れを作る。

カレンブラックヒルが直千半ばで抜け出し、無敗の盾獲りへ王手をかけた。

初のGI制覇を狙うフェノーメノが猛追する。

だが、ひときわ輝きを放ったのは、同じく府中で頂点を極めたダービー馬だった

内枠から華麗に弾けたエイシンフラッシュが2年5カ月ぶりの復活を遂げ、“最強世代”の力を証明した。




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天皇賞秋を制したスピードと底力

エイシンフラッシュは……

父:キングズベスト(キングマンボ系)
母:ムーンレディ(ダークロナルド系)
母父:プラティニ

という血統。エイシンフラッシュはドイツからの持ち込み馬であるため、ノーザンテーストやトニービンといった日本的な血は持ち合わせていない。しかし、同馬がダービーを制したことでも分かる通り、ドイツ血統は日本競馬に合う。母のムーンレディは牝馬ながらドイツのセントレジャー(GII芝2800m)を勝っており、母父のプラティニはミラノ大賞典を制し、西ドイツダービーでは7馬身差で圧勝してみせた程の馬。また、キングズベストと同じキングマンボ系のキングカメハメハが高い成績を残している点でも適正に疑いの余地はない。キングマンボ系の持続的なスピードは、特に直線の長い府中のようなコースでは大きな武器となるのだ。

つまりエイシンフラッシュは、持続的なスピードと底力という、天皇賞秋を制する上で必要な血が凝縮された血統だったのだ。

もちろん、雨上がりの東京競馬場において内ラチ沿いというグリーンベルトを通った点は恵まれたと言える。上位人気が軒並み好走した中で最も恵まれたのがエイシンフラッシュだった。しかしながら、裏を返せば上位人気馬が好走する流れの中で、勝ったということは実力の証明でもある。

流れ、運で多少順位が上下したことは間違いないが、実力を証明しての天皇盾獲得だったと評価して良いだろう。

フェノーメノは王道の競馬をした中で2着。力は存分に示した。勝ち馬とは通ったコース、つまり導いた騎手の差であろう。蛯名騎手は日本のトップジョッキーであるし、今回の騎乗も1番人気馬としては合格点の騎乗だった。しかし、デムーロ騎手がその上をいった。そういう結果だったように思う。

3着のルーラーシップはベスト条件での敗戦。+18キロの馬体重で心配された中で3着に入ったが、府中芝2000mで敗れたのは痛手だ。勝つならここだった、と後々思われないような変わり身を期待したいが、いかんせジャパンカップや有馬記念に出るとしたら、相手になるのはオルフェーヴルやゴールドシップである。年末は香港行きも選択肢に?

なお、一番強い競馬をしたのはカレンブラックヒルだろう。毎日王冠と同じように直線で堂々と抜け出し、併せ馬をしたダイワファルコンには楽々先着したが、さすがにGIの舞台で標的にされて押し切るだけの能力はまだなかったということか。しかし距離の問題もあるし、ここまで粘れたのは強さの証明でもある。

今後はマイルチャンピオンシップが有力だろうが、次はどんな競馬を見せてくれるのか、引き続き、期待を寄せてみていきたい。

 

さて、今週はアルゼンチン共和国杯が行われる。オーケンブルースリやギュスターヴクライ、ルルーシュなどが人気を集めると予想されるが、やはり有力なのはこの馬になるだろう。その馬の名は……

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