オリエンタルアートの2011 (C)阪神サラブレッドクラブ

2012年度の軽種馬の生産数が、44年ぶりに7000頭を割ることが明らかになった。サラブレッドの生産数も39年ぶりに7000頭を下回ることは確実だ。

数字は速報値だが、6800頭前後になることは間違いなく、2011年に比べても約300頭減少している。

競馬離れ、人気の低下、売上の減少、地方競馬の衰退など、競馬に関するネガティブな話題ばかりが先行する近年。経済状況を見ても、語弊を恐れずに(しかし元々の本質を)言えば“金持ちの道楽”である競馬に逆風が吹くことは避けられない状態だ。

それにしても、2005年までは8000頭あった生産数がわずか7年で1000頭以上減少している現実。。。これは重く受け止めなければならない。




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馬の生産数はその国の“競馬力”を表す

生産頭数はその国の“競馬力”を表すと言っても過言ではない。これは単純に確率的な問題で、100頭よりも1000頭、1000頭よりも1万頭いたほうが強い馬が生まれる可能性は広がる。

日本の血統レベルは世界的のトップとも遜色が無いレベルまで達しているし、全体的なレベルは決して下がっているわけではないだろう。

ただ、例えば100頭の良血馬はそれなりに良い子どもを出すかもしれないが、1万頭いたほうが確実に強い馬が生まれるだろうし、コスモバルクやオグリキャップのような突然変異的な強さを持った馬が生まれる可能性は高まる。競馬でダメでも良き母になる馬も多くいるだろう。それがその国の競馬力であり、ブラッド・スポーツ競馬の魅力でもある。

2010年のデータだが、以下が各国のサラブレッド生産数だ。

アメリカ:27800頭
オーストラリア:17191頭
アルゼンチン:8437頭
アイルランド:7588頭
フランス:5470頭
イギリス:4665頭

この時点で日本は世界5位。とはいえ、1992年には12874頭で世界3位だったことを考えると、もはや半数近くに減ってしまっているわけだ。なんとも悲しい現実……。

インターネットの発達に伴い、情報が溢れている現代社会。趣味は多様化し、各分野でファン離れが叫ばれて久しく、私自身、現代人の「広く浅く思考」はうんざりしつつも仕方ないと感じる部分もある。

ゆえに、一昔前とは違いお金が分散して流れていく現代社会において、現実問題として全盛期のような生産数に戻すことはかなり難しいだろう。不可能と書いても差し支えないかもしれない。ただ、だからこそ真剣に考えていかなければいけない問題だ。

そしてこれは決して馬主の経済力だけの問題ではない。競馬界全体の、さらに言えばファンたちも関係している問題である。草の根運動ではないが、競馬ファンを増やしていくことが、競馬の魅力につながり、競馬力の向上にも影響してくる。

今いる競馬ファンに楽しんでもらい、競馬の魅力を伝えていけるような体制をJRAには期待したいし、そうしないと生産者が報われることはない。競馬界が伸びることはない。

生産数は日本の競馬力を示す1つの大きな指標だ。競馬力を伸ばしていくために……少なくとも下げ幅を最小限におさえるために、危機感を持つべき時代は、とっくに訪れている。

【ローズS】過去5年好走馬全頭が持っていた非根幹距離実績

さて、今週はローズS。過去5年の好走馬15頭はなんと全頭が非根幹距離実績を持っていた。一方、アパパネやマルセリーナら、非根幹距離実績のない人気馬はほとんどが凡走してきた。

今年、その実績がない馬は……

キャトルフィーユ
サンマルクイーン
ジェンティルドンナ
トーセンベニザクラ
ニコールバローズ

牝馬3冠へ向けて始動し1番人気が確実なジェンティルドンナは非根幹距離実績が皆無。それどころか出走すら経験がない。これは大きなビハインドだといっても過言ではないだろう。

ただこの中ではある馬のみ、例外として高い評価を下そうと考えている。理由は血統的に強調できるからで、好走できる下地を持っている可能性があるからだ。その馬の名は……

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札幌11R 丹頂ステークス [1-2着]
札幌12R 釧路湿原特別 [1-2-3着]
小倉 9R 若戸大橋特別 [1-2-3着]

■9/1 (土)

新潟10R 弥彦特別 [1-2-3着]
新潟11R 越後ステークス [1-2-3着]
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