オルフェーヴル、フォワ賞勝利！ロンシャンで走る“日本近代競馬の結晶”

フォワ賞を制したオルフェーヴル　（C）arima0208

凱旋門賞の前哨戦フォワ賞（仏GII芝2400m）が16日に行われ、オルフェーヴルが出走。5頭立ての終始最後方にポジションを取りながら、直線で内へ進路を取ると、抜け出してからは他馬に完封した。

1馬身差の勝利を保ったままゴールし、海外重賞初制覇を飾った。本番の凱旋門賞に向けても視界良好といえるだろう。

1000mが1分36秒台という超スローペースになり、スタート後は折り合いを欠く場面も見られたが、道中で馬の後ろへ入れると、そこからはスムーズな競馬。スローペースを最後方から差しきったのだから、強い競馬だったといってよいだろう。

本番ではこれほどスローになることはあり得ないため、本番のペースに対応できるかの課題は残るが、まずは勝利という結果を残してくれたことを喜びたい。

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日本近代競馬の結晶。私は常々、オルフェーヴルのことをこう呼んでいるが、この日本競馬の歴史が凝縮された血統が、ロンシャンの芝でも走れるということを証明してくれた。

言うまでもないが、オルフェーヴルは……

父ステイゴールド
母父メジロマックイーン

という血統。ステイゴールドは言わずもがな、日本で活躍し、愛された馬である。その母系には、社台ファームの基礎を築いたロイヤルサッシュの名前も。

メジロマックイーンは親子3代に渡る天皇賞馬。母系には「メジロ」の名前が満載で、血統表を辿って行くと日本競馬の反映を支えた「小岩井農場の基礎輸入牝馬」の1頭、アストニシメントに行き着く。

しかもさらに言えばノーザンテーストのクロスを持ち、まさに日本にゆかりのある血の結晶といえるのだ。

その“日本近代競馬の結晶”がフォワ賞で勝利。本番の凱旋門賞に向けて、本当に楽しみになる結果となった。内容的なものはもう少し冷静になって考えるとして（笑）、まずは素直に勝利したことを喜びたい。

日曜日の中山芝レースではある血統が躍動していた。

今日の中山では芝2200mは行われなかったが、傾向の似ている非根幹距離の1800mのレースを見てみると、面白い結果がでる。

9R　白井特別
1着　チェリーメドゥーサ（7番人気）
2着　ジョングルール（1番人気）

5R　新馬
2着　エルインペレイター（6番人気）

これらの馬たちは、ある共通の血を持っていた。中でも2頭は人気薄での連対確保。ちなみに土曜日の2000mのレースで好走したケニアブラックやコスモバルバラも、同じくこの血を持っていた。

最終的には明日の傾向を見ての判断となるが、現時点でこの血統は強調できるといえる。その種牡馬の名は……

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