相互リンクさせてもらっている人気ブロガーTARO氏が母父ブライアンズタイムについて触れていたので、良い機会なので少し触れていきたいと思います。
ブライアンズタイムは芝、ダートともにGI馬を輩出。しかもマイルのGIから菊花賞、天皇賞春まで距離の融通もきき、日本競馬に欠かせない種牡馬の１頭として知られている。
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その影響力は母父になってからも衰えず、ブルーコンコルドやエスポワールシチーをはじめ、芝でもティコティコタックからビートブラックまでGI馬も出している。
母父馬：ブライアンズタイム クラス別集計
| クラス | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|
| 新馬 | 13.0% | 30.4% | 86 | 90 |
| 未勝利 | 14.1% | 35.3% | 112 | 91 |
| 500万下 | 9.8% | 29.8% | 86 | 86 |
| 1000万下 | 10.0% | 33.1% | 76 | 85 |
| 1600万下 | 7.7% | 22.4% | 101 | 71 |
| OPEN特別 | 6.8% | 26.2% | 93 | 80 |
| Ｇ３ | 5.9% | 20.6% | 30 | 58 |
| Ｇ２ | 4.3% | 30.4% | 93 | 91 |
| Ｇ１ | 21.4% | 35.7% | 171 | 86 |
集計期間：2009. 7.18 ～ 2012. 7. 8
種牡馬（母父）としての特徴について触れると、やはりGIのような底力を要求されるレースになったときの影響力は抜群。数字で見てもそれは明らかで、過去3年だけ見ても重賞ではGIの成績が最も良い。
一方、底力が問われない上がりだけの競馬になることも多いGIIIクラスではパフォーマンスを落としている。切れ味という点ではどうしてもSS系に劣ってしまうため、本質的な底力が逆に仇となって勝ち切れないレースが多いわけだ。
母父馬：ブライアンズタイム クラス別集計
■牡馬・せん馬
| クラス | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|
| 新馬 | 13.2% | 33.0% | 96 | 98 |
| 未勝利 | 15.2% | 36.7% | 122 | 92 |
| 500万下 | 10.0% | 32.2% | 75 | 89 |
| 1000万下 | 12.1% | 35.1% | 95 | 89 |
| 1600万下 | 7.4% | 22.3% | 107 | 71 |
| OPEN特別 | 8.0% | 26.7% | 101 | 80 |
| Ｇ３ | 3.7% | 22.2% | 5 | 63 |
| Ｇ２ | 5.6% | 33.3% | 119 | 108 |
| Ｇ１ | 27.3% | 36.4% | 218 | 89 |
■牝馬
| クラス | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|
| 新馬 | 12.9% | 27.1% | 74 | 79 |
| 未勝利 | 12.1% | 32.7% | 95 | 89 |
| 500万下 | 9.2% | 23.4% | 114 | 79 |
| 1000万下 | 5.6% | 28.8% | 36 | 78 |
| 1600万下 | 8.6% | 22.9% | 77 | 73 |
| OPEN特別 | 3.6% | 25.0% | 71 | 80 |
| Ｇ３ | 14.3% | 14.3% | 122 | 38 |
| Ｇ２ | 0.0% | 20.0% | 0 | 30 |
| Ｇ１ | 0.0% | 33.3% | 0 | 76 |
集計期間：2009. 7.18 ～ 2012. 7. 8
性別で見てみると、牡馬が牝馬を圧倒している。
牝馬の場合、本質的に牡馬よりも切れ味を持っている。しかし、ブライアンズタイムの持ち味は底力。つまり、これらの要素がマッチせずに、牝馬は結果が出ていないのだ。
一方の牡馬は、ブライアンズタイムの底力をうまく受け継ぎ、父となるサンデー系の切れ味や軽さとうまく調和して、大舞台で活躍できる“血統的な下地”を作っているといえる。
もちろん、同じ血統でも馬ごとに特徴が違うということは普通にありえることだが、血統的な背景や種牡馬が伝える本質的な能力を知っておくことはとても大事になる。
大舞台で穴を開けることも多いブライアンズタイムだけに、今日話したことも覚えておいて損はないだろう。
さて、今週は函館記念。
底力と持続力が非常に重要で、セントサイモン系やナスルーラ系の血が強調できる舞台である。今年、セントサイモン系とナスルーラ系の両方の血を3代目以内に持つ馬は2頭。
1頭はメイショウクオリアだが、同馬は母方がアメリカ血統であり、底力という点ではやや疑問。となるとやはりこの馬に注目せざるをえないだろう。
特注血統を2つとも色濃く持つ、その馬の名は……
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