※サンプル用に1週間の検証をまとめました
※実際には平日から週末にかけて1日1通から3通を、小分けにしてお送りしています
※平日に検証を配信、週末に予想を配信しています(週末に検証と予想を一気にお送りするようなことはありません。膨大な量なので、迷惑メールのようになってしまいますので(笑))
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┏┌ JIN競馬~勝ち組育成メルマガ~
┏┌ ◆徹底検証&予想
┏┌ ◆今週の重賞/菊花賞
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【菊花賞検証1】
まずは血統検証から始めていこう。
菊花賞で求められる血統とは……
・瞬発力血統(サンデー系、ロベルト系など)+スタミナ血統
である。
一昔前までの菊花賞はステイヤーの品評会だった。したがって、とにかくスタミナのある血統を買えばよかった。
しかし、近年の菊花賞は違う。
ほとんどの馬にサンデーサイレンスの血が入っている時代になり、スピードの重要性が増した。天皇賞春も含め、長距離GIでも瞬発力が求められる時代になっているのだ。
一方で、だからといって軽い血統の馬が穴を開けられるほど甘くはない。よって瞬発力とスタミナの血を両方持っているのがベストだ。
スタミナ血統の基準となるのは以下の血である。
・菊花賞、天皇賞春に縁のある血
・欧州芝中長距離GIの血
・ロベルト
・トニービン
・ノーザンテースト
これらの血を持っている馬は要注意が必要だ。具体的に歴代好走馬を見ていこう。
2013年
1着 エピファネイア(1番人気)
父シンボリクリスエス(ロベルト系)
母父スペシャルウィーク(サンデー系)
→天皇賞春馬
2着 サトノノブレス(5番人気)
父ディープインパクト(サンデー系)
→菊花賞、天皇賞春馬
母父トニービン(グレイソヴリン系)
→凱旋門賞馬
2012年
1着 ゴールドシップ(1番人気)
父ステイゴールド(サンデー系)
→天皇賞春で好走。種牡馬として凱旋門賞2着馬オルフェーヴル、ナカヤマフェスタを輩出
母父メジロマックイーン(パーソロン系)
→菊花賞、天皇賞春馬
2着 スカイディグニティ(5番人気)
父ブライアンズタイム(ロベルト系)
→3冠馬ナリタブライアン、菊花賞・天皇賞春馬マヤノトップガンを輩出
母父ノーザンテースト
→天皇賞春馬アンバーシャダイらを輩出
3着 ユウキソルジャー(7番人気)
父トーセンダンス(サンデー系)
→全兄ダンスインザダークは菊花賞馬であり、菊花賞の特注血統
2011年
1着 オルフェーヴル(1番人気)
父ステイゴールド
母父メジロマックイーン
2着 ウインバリアシオン(2番人気)
父ハーツクライ(サンデー系)
→その母父トニービンは凱旋門賞馬。自身もキングジョージ3着
3着 トーセンラー(3番人気)
父ディープインパクト
2010年
1着 ビッグウィーク(7番人気)
父バゴ(レッドゴッド系)
→凱旋門賞馬
母父サンデーサイレンス
3着 ビートブラック(13番人気)
父ミスキャスト(サンデー系)
→その母父トニービン
母父ブライアンズタイム
2009年
1着 スリーロールス(8番人気)
父ダンスインザダーク
母父ブライアンズタイム
2着 フォゲッタブル(7番人気)
父ダンスインザダーク
母父トニービン
3着 セイウンワンダー(6番人気)
父グラスワンダー(ロベルト系)
母父サンデーサイレンス
ご覧のとおり、過去5年の好走馬15頭のうち、13頭は瞬発力血統(サンデー系、ロベルト系など)とスタミナ血統と持ち合わせていた。
例外はわずかに2頭。
昨年3着のバンデは父Authorized、母父Prioloという血統。
Authorizedは英ダービー馬、PrioloはフランスのマイルGI馬。スタミナ色の強い配合だ。近年の菊花賞ではほとんど来ない血統だが、昨年は不良馬場というタフな馬場状態になったことが幸いした。
通常の年であれば瞬発力不足で飛んでいてもおかしくなかった。
そして最後の1頭は2010年のローズキングダム。父キングカメハメハ、母父サンデーサイレンスという血統だ。
長年の読者の方には耳タコだろうが、何度も指摘しているように、キングカメハメハ×サンデーサイレンスという配合は底力が不足している。だからGIでは足りない。
実際、キングカメハメハ×サンデーサイレンスという配合で芝のGIを勝っているのはローズキングダムのみ。そのローズキングダムにしても、1つは2歳GIの朝日杯FS、そしてもうひとつはブエナビスタの降着により転がり込んできたジャパンカップだった。
つまり、3歳以降のGIでキングカメハメハ×サンデーサイレンスの配合馬がゴール板を1着で駆け抜けたことは未だかつて一度もないのだ。
ローズキングダム
トゥザグローリー
コディーノ
トゥザワールド
この辺りはクラシックから期待されていたが、結果を出すことはできなかった。
そういう意味でローズキングダムの菊花賞は最大のチャンスだった。皐月賞馬のヴィクトワールピサ、ダービー馬のエイシンフラッシュが回避し、1000万条件にも満たないようなメンバー構成だったのだから。
しかし、メンバーに恵まれてもローズキングダムは勝てなかった。断然の1番人気を裏切った。
つまり、ローズキングダムは好走馬とはいえないため、参考にする必要はない。(反対に言えばローズキングダムのような血統の馬を買ってはいけない)
まとめると、菊花賞の血統的なポイントは……
瞬発力血統
・サンデー系
・ロベルト系など
×
スタミナ血統
・菊花賞、天皇賞春に縁のある血
・欧州芝中長距離GIの血
・ロベルト
・トニービン
・ノーザンテースト
である。この配合馬以外が好走することは極めて困難だ。
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【菊花賞検証2】
今回は菊花賞で強調できる実績に関して書いていこう。
菊花賞は京都芝3000mで行われる。
未知の距離で行われるため、適性を探るのがとても難しい。そんな中でひとつの“指標”になるのが「非根幹距離実績」だ。
菊花賞が荒れる理由は、3000mという距離だけが理由ではない。
皐月賞やダービーは根幹距離で行われる。
しかし、菊花賞は非根幹距離だ。当然、皐月賞やダービーで求められる適性とは異なる。
好走のために必要な能力が異なるのだから、皐月賞やダービーで好走して人気になる馬が普通に飛ぶ。一方、皐月賞やダービーで凡走してきた非根幹距離巧者の馬が突如激走する。
だから菊花賞は荒れやすいのだ。
具体的にどんな実績が強調できるのか、挙げていこう。
1.非根幹距離重賞好走歴
2.芝2200m以上の古馬混合非根幹距離好走歴
3.キャリアが明らかに「非根幹距離>根幹距離」
上記を頭に入れて歴代好走馬を見ていこう。
2013年
2着 サトノノブレス(5番人気)
非根幹距離(2-1-0-1)
3着 バンデ(3番人気)
積丹特別(芝2600m)1着
※2.8秒差の圧勝
2012年
1着 ゴールドシップ(1番人気)
共同通信杯1着
非根幹距離(3-1-0-0)
2着 スカイディグニティ(5番人気)
セントライト記念2着
3着 ユウキソルジャー(7番人気)
北海ハンデ(芝2600m)1着
2011年
1着 オルフェーヴル(1番人気)
スプリングS1着
きさらぎ賞2着
3着 トーセンラー(3番人気)
セントライト記念2着
きさらぎ賞1着
2010年
1着 ビッグウィーク(7番人気)
非根幹距離(2-1-0-0)
2着 ローズキングダム(1番人気)
東スポ杯2歳S1着
スプリングS3着
2009年
1着 スリーロールス(8番人気)
キャリア3勝がすべて非根幹距離
※それぞれ0.2、0.4、0.7秒差の圧勝
2着 フォゲッタブル(7番人気)
セントライト記念3着
ご覧のとおり、ほとんどの馬が非根幹距離実績を持っていた。例外は以下の馬たち。
エピファネイア
ウインバリアシオン
ビートブラック
セイウンワンダー
このうち、エピファネイア(皐月賞、ダービー2着)、ウインバリアシオン(ダービー2着)、セイウンワンダー(皐月賞3着)は春のクラシックで馬券になるほどの、世代屈指の能力を持つ馬だった。
また、エピファネイアとセイウンワンダーがキャリアを通じてほとんど非根幹距離レースを使われていなかったという点にも注目したい。エピファネイアはデビュー戦の1回(勝利)のみ。セイウンワンダーに至っては1度も使われたことがなかった。
非根幹距離を使われてない馬は、未知の適性を備えている可能性があるため、無碍に排除しないほうがよいのだ。
そして最後の1頭、ビートブラックはなんといっても血統が抜群だった。(検証1を参照)
つまり……
・非根幹距離適性
・春のクラシック好走
この実績を持っていなければ、血統が抜群に合っていない限り、好走は難しいということだ。
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【菊花賞検証3】
今回は菊花賞で強調できる馬のタイプを考えていこう。
はじめに言っておくと、菊花賞は先行馬が圧倒的に有利なレースだ。
一方で逃げ馬、そして後方待機組にとって厳しいレースである。
これは脚質別の成績を見れば明らかだ。
◆脚質上り別集計
集計期間:2004.10.24 ~ 2013.10.20
——————————————————————-
脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
——————————————————————-
平地・逃げ 0- 0- 2- 10/ 12 0.0% 0.0% 16.7% 0 45
平地・先行 7- 3- 4- 20/ 34 20.6% 29.4% 41.2% 301 180
平地・中団 2- 5- 3- 67/ 77 2.6% 9.1% 13.0% 58 43
平地・後方 0- 2- 1- 50/ 53 0.0% 3.8% 5.7% 0 21
平地・マクリ 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0% 70 55
——————————————————————-
ご覧のとおり、実に先行馬が7勝を挙げているのに対し、逃げ・後方組は1勝もしていない。逃げ・後方組は(0-2-3-60)と散々な成績となっている。
・軸馬は先行馬
・逃げ、後方待機タイプの馬は軽視
これが菊花賞におけるセオリーなのだ。
では、どういった馬を狙っていけばいいのか?
まずは単純に前走の脚質を見るといいだろう。
◆前走脚質別集計
集計期間:2004.10.24 ~ 2013.10.20
——————————————————————-
前走脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
——————————————————————-
平地・逃げ 1- 0- 1- 17/ 19 5.3% 5.3% 10.5% 122 41
平地・先行 5- 4- 5- 49/ 63 7.9% 14.3% 22.2% 188 100
平地・中団 3- 5- 4- 62/ 74 4.1% 10.8% 16.2% 5 42
平地・後方 1- 1- 0- 20/ 22 4.5% 9.1% 9.1% 16 46
——————————————————————-
やはり先行馬が最も良い成績を残している。
実際、歴代好走馬を見てみると、優れた先行力があることを示していたことがわかる。
2013年
1着 エピファネイア(1番人気)
4角6番手以内5回(うち4回で好走)
2着 サトノノブレス(5番人気)
4角6番手以内6回(うち6回好走)
3着 バンデ(3番人気)
4角6番手以内7回(うち3回好走)
2012年
1着 ゴールドシップ(1番人気)
4角6番手以内6回(うち6回好走)
2着 スカイディグニティ(5番人気)
4角6番手以内4回(うち3回好走)
3着 ユウキソルジャー(7番人気)
4角6番手以内6回(うち4回好走)
2011年
1着 オルフェーヴル(1番人気)
4角6番手以内2回(うち2回好走)
2着 ウインバリアシオン(2番人気)
4角6番手以内5回(うち3回好走)
3着 トーセンラー(3番人気)
4角6番手以内5回(うち4回好走)
きさらぎ賞1着
2010年
1着 ビッグウィーク(7番人気)
4角6番手以内9回(うち8回好走)
2着 ローズキングダム(1番人気)
4角6番手以内5回(うち5回好走)
3着 ビートブラック(13番人気)
4角6番手以内6回(うち4回好走)
※ダートを除く
2009年
1着 スリーロールス(8番人気)
4角6番手以内6回(うち3回好走)
2着 フォゲッタブル(7番人気)
4角6番手以内7回(うち3回好走)
3着 セイウンワンダー(6番人気)
4角6番手以内4回(うち3回好走)
ご覧のとおり、好走馬15頭のうち、オルフェーヴルを除く14頭は「4角6番手以内4回以上、うち3回以上好走」という実績を持っていた。
さらにフォゲッタブルを除く14頭は、近2走以内に4角6番手以内のレースを経験し、ほとんどの馬がそこで好走していた。
それくらい、先行力の裏付けがないと菊花賞では厳しいのだ。
少なくとも後方一気タイプの馬は軸に相応しくない。
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【菊花賞検証4】
今回は菊花賞のローテーション別の取捨選択について触れていきたい。
菊花賞出走馬を大きく分けると2つのタイプに分かれる。それは……
・神戸新聞杯組
・別路線組
である。
やはり最重要なのは神戸新聞杯組。ここから望んでくる馬が毎年馬券の中心になっている。
今回はこの2つの路線別に、取捨選択の基準を示していきたい。
まず神戸新聞杯組。
勝ち馬は当然注目するべきだとして、問題は負けた馬たちがどの程度まで巻き返してくるか、だ。
では神戸新聞杯における着差別の、菊花賞成績を見てみよう。
◆前走神戸新聞組
集計期間:2004.10.24 ~ 2013.10.20
—————————————————————–
前走着差 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
—————————————————————–
負0.0 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
負0.1~0.2 3- 0- 0- 1/ 4 75.0% 75.0% 75.0% 1407 287
負0.3~0.5 1- 2- 4-10/17 5.9% 17.6% 41.2% 136 142
負0.6~0.9 0- 0- 0-14/14 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
負1.0~1.9 0- 2- 1-14/17 0.0% 11.8% 17.6% 0 96
負2.0~2.9 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
—————————————————————–
やはり勝ち馬と接戦を演じた馬には大いにチャンスがある。
取捨選択のポイントは「0.5秒差以内の負け」ということになりそうだ。
0.6秒以上負けてしまうと(0-2-1-30)と、ほとんどチャンスはない。
では0.6秒以上負けたにもかかわらず好走した3頭は、なぜ激走できたのか? これは簡単に説明がつく。その3頭とは……
ユウキソルジャー
フローテーション
アドマイヤジャパン
まずユウキソルジャーとフローテーションは血統が抜群だった。
ユウキソルジャーの父トーセンダンスは、菊花賞馬ダンスインザダークの全弟。そしてダンスインザダークは種牡馬になってからデルタブルースやスリーロールスといった菊花賞馬を輩出している菊花賞の特注種牡馬だ。
フローテーションは天皇賞春馬スペシャルウィークを父に持つ。そしてなんといっても“菊花賞血統”のリアルシャダイを母父に持っている点が大きかった。
この2頭はその年の出走馬の中で「文句なしの血統評価ナンバーワン」だった。(ちなみに2012年の菊花賞はユウキソルジャーを本命にし、3連単を的中)
残りのアドマイヤジャパンは春のクラシック、皐月賞で3着になった実力馬だった。血統的にも父サンデーサイレンス×母父カーリアン(仏ダービー馬。その父ニジンスキーは英3冠馬)と、近年の好走血統に合致している。
つまり……
・出走馬内で屈指の血統
・春のクラシック好走馬
これくらいの背景や実績がなければ、巻き返しは困難なのだ。
前走神戸新聞杯で0.6秒以上負けているのは……
サトノアラジン
シャンパーニュ
スズカデヴィアス
トーセンスターダム
ハギノハイブリッド
ヴォルシェーブ
この中に春のクラシック好走馬はいない。となると、血統がよほど良くなければ、巻き返しはかなり困難だと言わざるをえない。
次に神戸新聞杯組以外の馬たちを見ていこう。
まず別路線組の菊花賞における成績は……
◆前走脚質別集計
集計期間:2004.10.24 ~ 2013.10.20
——————————————————–
着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
——————————————————–
2- 4- 5-103/114 1.8% 5.3% 9.6% 56 46
——————————————————–
基本的に期待値は高くない。では、この中から好走の可能性がある馬をどう見極めていけばいいのか?
この取捨選択方法はかなりシンプルだ。ズバリ……
・前走で速い上がりを使っている馬
・菊花賞当日一桁人気
菊花賞を目指す有力馬はほとんどが神戸新聞杯を目指すため、別路線は基本的にレベルが低い。そんな中で速い上がりを使えなければ、本番の菊花賞で勝負になるはずもない。
まず前走の上がり別の成績を見てみよう。
◆前走脚質別集計
集計期間:2004.10.24 ~ 2013.10.20
————————————————————–
前走脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
————————————————————–
3F 1位 2- 1- 1-24/28 7.1% 10.7% 14.3% 229 77
3F 2位 0- 2- 2-15/19 0.0% 10.5% 21.1% 0 68
3F 3位 0- 0- 1-17/18 0.0% 0.0% 5.6% 0 63
3F ~5位 0- 1- 0-14/15 0.0% 6.7% 6.7% 0 19
3F 6位~ 0- 0- 1-33/34 0.0% 0.0% 2.9% 0 12
————————————————————–
ご覧のとおり、上がり2位以内の馬しか走れていない。上がり3位以下になると(0-1-2-64)と散々。
そして上がり2位以内の馬から一桁人気を抽出すると……
◆人気別集計
前走脚質:指 1~ 2位
集計期間:2004.10.24 ~ 2013.10.20
—————————————————
着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
—————————————————
2- 3- 3-12/20 10.0% 25.0% 40.0% 321 173
—————————————————
ご覧のとおり、かなりの確率で好走していることがわかる。
なお、上がり3位以下ながら好走した3頭は以下のとおり。もちろん、好走できた理由はしっかりある。
ビートブラック
アルナスライン
オペラシチー
まずビートブラックは何度も書いているように、その年の血統評価ナンバーワンの馬だった。
そしてアルナスラインとオペラシチーは前走、「古馬混合重賞」に出走していた。
普通、菊花賞を目指すなら神戸新聞杯かセントライト記念に出走するが、この2頭は古馬との戦いを選んでいた。神戸新聞杯以上にレベルが高い古馬混合重賞なら、速い上がりを使えなくてもやむなし、ということだ。
ちなみにアルナスラインは京都大賞典に出走して0.3秒差、オペラシチーは朝日チャレンジカップに出走して0.3秒差と、いずれも善戦している。
このような特殊なステップを踏まない限り、上がり3位以下の馬が好走するのは難しいということだ。
今年、別路線組で前走上がり2位以内なのは……
ゴールドアクター
1頭のみ。
今年はセントライト記念が新潟だったため、多少考慮する必要があるが、別路線組の厳しい現実は頭に入れておいたほうが良さそうだ。
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